武蔵小杉は、近年急激に人気を集めている街だ。不動産情報サイトのSUUMOが毎年発表する住みたい街ランキングでは、2015年に大きく順位を上げて5位に入り、2016年には4位と、人気は高まり続けている。一方、タワーマンション嫌いの人や人工的な街が嫌いな人にとってはなぜ住みたいのかわからない街でもある。いったい、どのような属性の人がこの街に住みたいと思っているのだろうか。
そこで私は、独自の「住みたい街調査」に基づいてさまざまな分析を行った。すると、興味深い結果がたくさん出た。その1つが武蔵小杉を好む人の傾向だった(その一部は拙著『東京郊外の生存競争が始まった!』光文社新書 参照)。
独自調査!誰が武蔵小杉に住みたいのか
「住みたい街調査」とは、2016年6月に筆者と三菱総合研究所が共同で行った調査で、1都3県居住の20~40代の男女1500人に106の街から住みたい街を複数回答で選んでもらった。
全体における武蔵小杉の順位は、6.5%で15位。男性は7.2%で13位、女性は5.8%で20位。また年齢別に見ると、20代は6.9%で13位、30代は6.35%で11位、40代は6.5%で11位であり、おしなべて10位台前半だった。しかし細かく集計をしていくと武蔵小杉の順位が上がり、1位になることもあるのだ。
まず男性の年収別で見てみると、年収が高いほど武蔵小杉の人気が高く、600万円以上では10.8%で6位だった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら