アラサー女子が副業に「スナック」を選ぶ真意 「人と話せておカネにもなるって、最高です」

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同じ店で毎週ママをするのがりこさん(26歳)。あさみさんの友人の友人である。お店の、ある曜日の店長が辞めることになり、人を探しているよ、あなた、やってみたらと友人に言われて、ママになった。本業は雑貨デザイン関連であり、お酒の出る店で働いたことはなかったが、まったく抵抗はなかった。

男性に言い寄られたりしないか、不安はなかったのか?

「いやあ、どうだろ。特になかったですね。自分の店を、雑貨屋でもカフェでも持ちたいという気持ちがあったんで。でも、まさか自分がスナックをやるとは思わなかったんですが。でも、まあ、いいかなっていう感じで。それに週1回なので本業にも差し支えず気軽でした」

りこさんは週1回だけママを務める。お客さんから本業の仕事を発注してもらったこともあるという(筆者撮影)

ママになるには、1日分の賃料を払えばいいだけで、売り上げから賃料を差し引いたものが利益。利益はそんなに出ないが、楽しいからそれでいいと思っている。自分も友人も建築学科出身なので、お店の改装をさせてもらったりして、それも楽しい。

「いろんなお客さんが集まるのが面白いですね。お客さん同士が、アニメとデザインとか、科学と宗教とか、自分では絶対考えないようなことを話しているのも刺激的だし。男性が恋愛相談をしにきたり。お客さんから本業の仕事を発注してもらったことも2度あります」

「今後は、自分は音楽が好きなので、何かのテーマを軸にして音楽のイベントをお店で開きたいですね。それによって共通の関心を持ったお客さんが集まって知り合えたら面白い」

アラサー女子がスナックに求める「異世代との出会い」

現在のスナックブームにおいて求められるスナックは、どうやら新しい出会いの場であり、コミュニケーションの場であるらしい。

1970年代後半から1990年代前半にかけて、若者が出会いとコミュニケーションを求める代表的な場はディスコだった。それは、基本的に同じ世代の異性との出会いを求める場だっただろう。

だが、現在のアラサー女子が求めるのは異世代との出会いであり、同世代の女性であっても、違う職種、違う業種で働く人との出会いであり、つながりであり、そこから得られる刺激である。その点は、シェアハウスと似ているように思われる。

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