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患者想いの医者ほど生きづらい 患者を救うことだけが”いい医師”ではない

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  • 中村 正志 医師専任キャリアコンサルタント
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転職先の病院に望むこと

彼の話がひととおり済んだ後、これは単に面談に同席しただけでは、彼の人となりや考え方を求人側に理解してもらえないと思い、私は彼のやりたいこと、病院に希望することをある程度書面にまとめて、求人側に見せて、そのうえで面談につなげるようにしました。

詳細は書けませんが、大体以下のようなことです。
 <やりたいこと、病院に望むこと>
・積極的な手術の実施
・チームの結成とカンファレンスの実施
・退院のマネジメント
・地域クリニックとのコミュニケーション強化
・24時間365日の患者受け入れ

おそらくこれを読んだ方は皆、この医師をとてもいい先生だと思われるはずです。患者にとってはプラスのことばかりで、彼が本当に患者のことを第一に考えていることがわかります。

しかしながら病院にとってみれば、医師の希望をすべてかなえるというのは難しいのです。特に整形外科医が不足している中小の病院にとっては、少ないマンパワーをなんとかやりくりして診療しているのが実状です。それゆえ手術も十分なスタッフなしでは行えないし、退院までのフォローについても事務スタッフに丸投げというケースも多いのです。

このような医師のマッチングは大変だなぁと思いながらも、私は彼の意向を受け、希望を聞き入れてくれるような求人をいくつかピックアップし面談を組みました。

面談はケンカ腰

面談前に病院の採用担当とは打ち合わせをし、彼の性格ややりたいことはある程度伝えておきました。ただ、そういった話は採用担当者までで、決済者である院長には伝わっていない場合もよくあります。

実際の面談に立ち会うと、私と話をするときは落ち着いていい医師なのですが、院長との面談で診療上のことになると、途端にケンカ腰になってしまいました。

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