堀江貴文氏が考える「余った刑務所の使い道」 「世界最高のサバゲーホテル」もありか?

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今年3月に閉鎖された奈良少年刑務所。1908(明治41)年に建てられた正門は重厚なロマネスク様式。全国に69ある刑務所は稼働率が低下ぎみで余っており、今後も開発が各地でなされそう。だが、貴重な公的資産の活用の仕方には多くの問題がある(写真:KAZE/PIXTA)
欧米に比べ遅れている公的不動産活用をどうすればいいのか。経営と街づくりの視点から鋭く切り込む木下斉(一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事)、「共通価値経営」を標榜する野尻佳孝(テイクアンドギヴ・ニーズ会長)、リノベーションなどで優れた実績を誇る馬場正尊(オープン・エー代表/東京R不動産)の3人が、ホスト兼パネリストとして毎回ゲストを迎え、「新しい日本の公共不動産のあり方」をビジネス視点で考える「パブリック・アライアンス・トーク」。
第6回のテーマは刑務所で、ゲストは実業家の堀江貴文氏。自らの貴重な体験も交えながら、全国各地で余剰感が出てきた刑務所の新たな使い道について、議論を繰り広げる。

 

――今回のテーマは刑務所です。海外には、かつて刑務所だった施設をホテルとして活用している事例がいくつもあります。たとえばボストンの「ザ・リバティホテル」。チャールズ・ストリート刑務所が166億円で買収され、リノベーションで2007年にホテルに生まれ変わりました。ほかにもヘルシンキの「ベスト・ウェスタン・プレミアホテル・カタヤノッカ」、アムステルダムの「ロイドホテル」も刑務所だった建物で、いずれも人気を呼んでいます。

刑務所をリノベーションするための条件とは?

堀江 貴文(ほりえ たかふみ)/1972年、福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。東京大学在学中の1996年に有限会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業。2000年東証マザーズ上場。2014年、マンガのレビューサイト「マンガHONZ」をオープン。「レビューを通じて、新たな本との出会いを生み、ヒット作を生む」ための活動を展開。また、同年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文サロン」(現・堀江貴文イノベーション大学校 HIU)をスタート。7月には出資するベンチャー企業が国内初の民間小型観測ロケットで打ち上げに挑戦。Twitterアカウント:@takapon_jp その他詳細はHORIEMON.COMへ(写真:パブリック・アライアンス事務局提供)

野尻:今紹介されたヘルシンキのホテルに先日行ってきました。当時の独房がそのまま残されていて、宿泊者は独房に入ることもできました。

馬場:すごい。独房には泊まれるんですか?

野尻:できません。泊まりたくないでしょう(笑)。

そこも含めて、他の元刑務所ホテルも、資料写真を見るかぎりは客室に自然光が十分入っていますよね。堀江さんが入っていた長野刑務所はどうでした?

堀江:入りますよ。ただ、僕が入っていた長野刑務所は建て替えられていて築3年くらいの新しい建物だったからかもしれないけど(笑)。

確かに移送されて最初に通された本部庁舎は、建て替え前で築70年くらいの建物だったからほとんど日が差さない。

「やべーな。絶対にこれ罰ゲームだな」って思ったんだけど、その後連れていかれた建物は真新しくて、「あ、いいとこじゃん」って。

会場:(爆笑)

野尻:自然光があると、その後、別の用途で使用しようとするときにもリノベーションしやすいですよね。

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