大阪城の外堀でトライアスロンができる理由 秀吉も驚愕!日本の公園はここまで変わった
「治安イマイチ」の南池袋公園が超気持ちいい空間に!
――後編では、まず公園が民間企業を巻き込んで、劇的に変わった例を紹介しようと思います。東京・豊島区の「南池袋公園」です。
この公園は、ゴミ回収、トイレ掃除、地元商店街やイベントへの参加など、地域貢献に意欲ある事業者を募るため、公募要項に工夫をこらしました。その結果、選ばれた地元の人気ビストロ「Racines」(ラシーヌ)が公園内に飲食施設をオープン、大変な人気を呼んでいます。
実は、都市公園法では「便益使用」できる(利益を上げてよい)建物の面積は「敷地の2%まで」となっています。同公園では「利用者のためになる施設」ということで、最大10%まで緩和、すばらしい公園が実現しました。
野尻:かつての南池袋公園はお世辞にも治安のいい場所じゃなかった。それがいまや芝生が広がり、おしゃれなカフェがある気持ちのいい公園に生まれ変わった。この公園は、フェイスブックもおしゃれなんです。(上のURLで見るとわかるとおり)文章、写真、ムービー、どれをとってもセンスがいい。
稲本:グラフィックワークって大事。公園の男性用トイレによくある「一歩前へ」の張り紙とか、公園の「あれダメ、これダメ」看板みたいなものは、本当に勘弁してほしい。
野尻:南池袋公園は、イベントを開く人たちに対してグラフィックのレギュレーション(規制)も設定しているから、この場にそぐわないようなセンスのイベントは開催できない。そういうセンスがまたPRになって、公園の集客になっています。
いまこの公園は「イベントで使いたい」と思っても、人気が高くて場所をなかなか押さえられないくらいです。だから公園として利益も出ています。
馬場:ここは公募条件の設定の仕方がよかったんだけど、それも豊島区の区長、副区長が「この公園を変えるぞ」という情熱があったからこそできた。
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