これまで、「細部へのこだわりの大切さ」について、下から目線で謙虚に語ってきた「グローバルエリート」。
しかし何を隠そう、「細部へのこだわり」が、細部すぎて誰にも気づかれず、「自己満足という二流の暗闇」に転落済みなのが、この恥ずべき「自称・グローバルエリート」である、私なのだ。
「渾身のこだわり」が誰にも気づかれず…
実は『最強の働き方』のカバー裏には、「この本が100万部突破したときの授賞式で話す予定のスピーチ原稿」が書かれている。
これは、私が昔、偉人の伝記物語を読んで、ベーブ・ルースが「予告ホームラン」を見事に実現したことにインスピレーションを得てやったことだ。誰も目にしない本のカバー裏にまで渾身の原稿を書いているのが、まさに「一流」のグローバルエリート渾身の「細部へのこだわり」なのである。
しかし、カバー裏など、普段は誰もめくって確認していないので、いつまでたっても読者の皆さまどころか、流通業者さんも書店員さんも気づかず、「隠れすぎている残念な裏コラム」になってしまったのだ。
その結果、この渾身のこだわりをアピールするために、ついに自分の連載で大々的に紹介するという「禁じ手」を繰り出す羽目になってしまった「二流のグローバルエリート」。
さらには、「100万部は絶対に売れるはず」と意気込んだものの、現実は遠く及ばず20万部で止まってしまっているのだから、「身のほど知らず」な私は、二流では収まらず「三流のグローバルエリート」までに転落してしまったといわれても仕方ないであろう。
しかし、私のような細部にこだわりすぎて、それがまったく気づかれなかったような輩(やから)がこの世の中から消えうせないかぎり、この世から無駄な仕事はなくならないのである。
ぜひ皆様が働いている業界で、読者の皆さまが感じる「一流の仕事」ならではの「細部へのこだわり」の数々をこちらに報告してくださることを、祈念する次第である。
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