せっかく炎天下の中、わざわざUSJまで行ったのに、乗り物にひとつも乗れないどころか、園内のレストランも死ぬほど混んでおり、おいしそうなステーキ屋さんに20分ほど並んだものの、あきらめて退席してしまったのだ。
事前予約をしないと乗り物にも乗れない現実
USJまで電車を乗り継ぎやってきて、内心は「ハリー・ポッター」や「ミニオン・パーク」などを楽しみにしていた。
しかし、行ってみて判明したのは、期待していた「エクスプレス・パス」(ディズニーで言う「ファストパス」)は、なんと事前にインターネットで予約購入しなければならないものが多かったのだ。
「東洋経済オンライン」の親愛なる読者の皆さんに「ディズニーとの比較エッセイ」を寄稿するべくUSJまで遠征したのに、収穫は「入園口前のそばにある牛カツ屋がめっちゃおいしいこと」くらいしか特筆すべき経験がなかった、恥ずかしい私。
わざわざ人気テーマパークまで出掛けて、乗り物どころか食べ物ひとつ食べることも経験できなかったなんて、二流の人でも経験できないくらいだ。
こんな私は、「お前こそ、三流、四流、下手したら五流の夏休みに転落している」と後ろ指をさされても、何ら反論の余地はないのである。
【3】「恩知らずなこと」がバレる
3つ目に夏休みにバレるのが、「お盆にご先祖様を重んじない、恩知らずなこと」である。
「キリスト教だからご先祖様にお祈りはしません」「お盆は盆踊りをする日だと思っていました」「お盆休みなんて忙しいサラリーマンには関係ありませんよ」 などなど、「お盆をなんだと思っているんだ」と思わせるような不敬な発言が後を絶たない。
しかし昔から、ナスで馬を作って玄関に置いたり、ご先祖様を迎え入れて大文字山の送り火を見て「きれいやね」としんみり言ったり、線香花火をやったり、スイカを食べたりして家族で過ごすのが、伝統的なお盆の過ごし方ではないだろうか。
昔から「盆と正月だけは実家に帰れ」と言われていた意味合いを思い出さなければならない。
ご先祖様までさかのぼらなくても、自分の命の源泉となっている実家の親に感謝と敬意を払う日であるのは、このグローバルエリートが苦言を放たなくても思い起こさなければならないのである。
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