コンビニ3社のフライドチキン、「熱戦」の構図

食べ応え重視、味のバリエーションも拡大へ

ファミチキ(左)とリニューアル後の好調が続くLチキ(右)(写真:ファミリーマート、ローソン)

コンビニのレジ横に並ぶカウンター商品の中でも、年間を通じて大人気なのがフライドチキン。専門店よりも低価格ながら、店内調理で揚げたてを味わえるのが人気の秘訣だ。各社とも毎年のように商品を強化し、「チキン戦争」が繰り広げられている。

中でも最近好調なのがローソンの「Lチキ」だ。商品本部の橋本拓也氏は笑顔でこう語る。「Lチキはリニューアル後、想定以上に売り上げが伸びている。10~30代の若い世代を中心に支持されており、男性のみならず女性のお客様にも購入していただけている」。

Lチキは6月27日にリニューアルして以降、販売数が倍増した。現在、1店舗で1日平均30個を売り上げており、カウンター周りにある揚げ物商品の中では「からあげクン」(平均50個)に次ぐ販売数になっている。

Lチキのリニューアルは成功したが・・・

Lチキは以前と比べてどう変わったのか。今回のリニューアルにおける一番のポイントはボリュームの増量だ。

従来のLチキは80グラムだったが、これを110グラムに大幅増量。「消費者の方から『より食べ応えのあるLチキが食べたい』という要望が多く、今回のリニューアルで反映した」(橋本氏)。増量した点を踏まえ、価格も税込み130円から150円に引き上げた。

味付けも一新した。以前は「レギュラー」と辛口の「レッド」を展開していたが、今回のリニューアルではスパイスなどを見直している。「旨塩チキン」は岩塩を使用し、さっぱりとした味に特徴がある。「旨辛チキン」はチリペッパーと唐辛子を使用し、辛さが際立つ商品に仕上げた。

Lチキの販売は順調に伸びているが、開発を担当した橋本氏はこう本音を吐露する。「フライドチキンと言えばLチキ、という認知はまだまだ進んでいない。正直『ファミチキ』の存在感は大きい…」。

次ページ王者ファミチキの戦略は?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 日本と中国「英語教育格差」
  • コロナ後を生き抜く
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
香港問題めぐり米中激突<br>加速するデカップリング

6月30日、「香港国家安全法」が施行されました。「一国二制度」の下での高度な自治が失われたとして、西側世界と中国の対立は一気に深まっています。米中経済の分離は、サプライチェーンの見直しなど、グローバル企業にも大きな変化を迫りそうです。