最新!就職に強い大学ランキングトップ300 「実就職率」が高い金沢工大、福井大、芝浦工大

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ただ、今年の卒業生も、就活スケジュールの変更に翻弄された。経団連が定める採用選考に関する指針は、企業の採用活動に関する広報解禁が「3年生の3月」と変わらなかったものの、面接などの選考活動は、4年生の8月から「4年生の6月」へと前倒しされた。採用に不安を覚える企業は6月以前に内定を出すところも多かったようだ。3年生の夏や冬のインターンシップで、早くから学生の囲い込みをする企業も多かった。

このような就活の状況で、就職を決めた学生はどれぐらいいたのか、そして就職率が高い大学がどこか? 大学別実就職率ランキングで、その状況を見ていこう。

トップは大阪総合保育大学で実就職率100%だ。しかも2年連続。児童保育学部だけの単科大で、卒業生は132人と小規模である。保育士、幼稚園・小学校・特別支援学校の教員免許が同時に取得できる。

中尾啓二事務局長がこう話す。「少人数ゼミを1年生からスタートさせ、インターンシップも1年次からはじめ、週1回、保育所や幼稚園、小学校などで教職員と一緒に働き、現場での仕事が理解できるようにしています。担任教員が4年間いて、欠席が多い、成績が悪い学生の指導にもあたります。3年生になって急に就活でがんばってもよい結果が出ないので、1年生から就職を考える教育を行っています。少人数ということもあり、キャリア職員、教員が一丸となって就職をサポートしています」。

2位は富山県立大学、3位は鳴門教育大学

教職員と学生の距離が近く、面倒見のよさが実績に結びついている。ただ、専門職ということもあり、入学後、自分は向かないと考える学生も出てくる。そういう学生には一般企業への就職もサポートしているという。

2位は富山県立大学で99.5%となった。工学部だけの単科大で、主な就職先を見ると、富士薬品5人、富山県庁、YKK、コマツNTC各4人などとなっている。このほかにも、高岡市役所、富山市役所に各2人が就職しており、公務員の就職に強い。

3位は学校教育学部の単科大である国立の鳴門教育大学で98.9%、4位はノースアジア大学で98.9%だ。同じ実就職率だが、小数点第2位以下の差で順位が異なっている。5位は工学部単科大の豊田工業大学で98.7%、6位藤田保健衛生大学、7位星薬科大学、8位第一工業大学、9位京都薬科大学と続く。上位には医療系の大学が多く、トップ10位以下でも、11位の群馬パース大学、15位の大阪薬科大学、19位の茨城県立医療大学などが顔を出している。

今年の学部別実就職率を見ても、医・歯学部を除いて、看護学部が94.9%でトップ。次いで理学療法士や作業療法士などを育成する医療技術系が92.9%と高い。医療系の実就職率は高いものの、薬学部は85.4%と平均を下回る。実就職率が高い医療系だが、一方で、進学と同時に将来の職業がほぼ決まってしまう学部でもある。適性を考慮することが大切だろう。

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