クールビズの季節も「就活黒スーツ」は異常だ

猛暑で軽装を認められても、学生は疑心暗鬼

猛暑のクールビズ期間でも、就活ではなぜスーツでないといけないか (写真:Shyn / PIXTA)

就職活動には「黒のリクルートスーツ」が必須と信じられている。確かに、社会人になるための活動なので、スーツ姿は必要だろう。だが昔から黒が定番だったわけではない。1990年代までは、就職指南本は学生に”無難な色”をすすめ、特に「紺色」が推奨されることが多かった。

1990年代の終わりごろから、インターネットと携帯電話が急速に普及し始め、就職でも就職情報サイトを使った活動が一般化した。就職に関する情報がネット上にも氾濫し、就職活動が「シューカツ」と呼ばれるようになったが、同時に「黒のリクルートスーツ」というスタイルも普及していったのである。

面接が暑い時期にシフトしていった

スーツにネクタイ、革靴やパンプスという服装を毎日のように着続けるのは、多くの学生にとって経験したことのないことだろう。ネクタイを結ぶのに苦労し、足も痛んでくる。ただ、それが秋から春にかけての時期なら、ダメージは少ないはずだ。

2015年卒生までは、就職情報サイトがオープンして、本格的な就活シーズンに入ったのが10~12月で、採用選考が始まるのは翌年4月だった。ヤマ場は5月の連休前後であり、梅雨が近づく6月までには大きな動きは終わっていた。涼しい時期ならば、スーツを着ることの負担は小さい。

しかし、3年前に就活をした2016年卒は、「採用情報の広報解禁、選考開始は8月」になった。2017年卒から、選考開始は6月に前倒しになったが、梅雨と暑さの中で説明会や面接に行く必要がある。そこでリクルートスーツに対する怨嗟の声が学生から聞こえてくるようになったわけだ。

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