異色外食、ビュッフェで攻める 134業態操るクリエイトレストランツ社長に聞く

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買収したSFPダイニングが展開する「磯丸水産」

確かに私は三菱商事の出身だが、仕入れやビジネスにおいて三菱商事に依存したことはほとんどない。経営陣も独立している。

M&A積極化で、自社の弱点を補強する

――この3月、居酒屋を展開するSFPダイニングと、グローバルダイニング出身の渡邉明さんが経営するイートウォークを買収しました。最近、M&Aを積極化している理由は?

SFPダイニングは「磯丸水産」や「鳥良」といった業態を繁華街中心に展開している。われわれは今まで、ショッピングセンター立地に特化するというモデルで成功を収めてきたが、ほかの立地への出店については他社より出遅れており、成功モデルにちょっと毒されている。ほかの立地を開拓する知恵も足りない。当社の売上高は370億円に達し、今後の成長策を考えたとき、SFPを買収することで学習することができると考えている。

SFPは経営陣がしっかりしており、業績も好調だ。業態については海鮮や手羽先など売り方が決まっていて、意志を持ってブランドをつくりあげている。こうした強い組織をわれわれとは違う独立的な状態で維持し、グループ経営の中で成長させていくことが望ましい。

イートウォークについては、野菜という切り口と渡邉さんというシェフの、2つの特徴が際立っている。渡邉さんはシェフであり、経営者でもある。だから、食材や料理を中心に「AWkitchen」や「やさい家めい」というブランドをつくることができる。

クリエイトレストランツは立地に応じて、どんな店がよくて、それならこんな内装にして、どの料理を出そうと決めていく。アプローチの仕方が全然違う。われわれの弱点である商品力を強化していく点で、また、補強する意味で、こうしたM&Aは必要だ。

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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