異色外食、ビュッフェで攻める 134業態操るクリエイトレストランツ社長に聞く

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昨年以来、大幅な増配や株主優待の拡充で投資家の注目度が高まっているクリエイト・レストランツ・ホールディングス(以下、クリエイトレストランツ)。今年3月には2件のM&A(企業買収・合併)を発表したことでも話題を集めた。

外食業界では、牛丼といえば「吉野家」、ハンバーガーといえば「マクドナルド」などブランド力のある業態が看板となり、巨大化するチェーンが多い。しかし、「クリエイトレストランツ」の看板を掲げた外食店はなく、一般消費者にとって、同社の知名度は必ずしも高くないのが実情だ。

実は、クリエイトレストランツは「マルチブランド・マルチロケーション戦略」を標榜。主要な出店先であるショッピングセンターの立地や客層に合わせて、店舗のブランドから内装をすべて変えている点に特徴がある。今年の2月末時点で、同社が展開しているのは134業態にも上り、業界としては最多とみられる。

クリエイトレストランツが最も得意とするのは、食べ放題形式のビュッフェレストラン(バイキング)の開発だ。クリエイトレストランツとはどんな会社なのか、また、増配や優待などの株主還元策やM&Aを積極化する狙いは何か。岡本晴彦社長(写真)が東洋経済の取材に答えた。

「看板業態なし」で、134業態も展開

――そもそも、クリエイトレストランツとはどんな会社でしょうか。

いろんなジャンルのレストランをつくりあげることにおいては、日本でナンバーワン。外食業界では特定の業態を多く展開する会社が多いなか、クリエイトレストランツは自分たちで、立地に合わせた業態のレストランを企画し、運営している。

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