私が見るところ、ディズニーはあくまで「夢の国」のディズニーらしさにこだわっており、「売り上げが上がれば何でもいい」というわけではない。
これに対し、USJはディズニーのブランドやストーリーに縛られない分、さまざまなキャラクターを外部から取りそろえ、幅広い層にリーチできるのだ。
ディズニーファンでなくてもUSJに行く人は多く、「より遊園地を楽しみたい」という幅広い層をターゲットにできるうえ、ファミリーエンターテインメントのディズニーランドは少子化・核家族化の影響も受けるはずである。そもそも、主戦場が同じではないのだ。
よって、単純に「ディズニーよりUSJのほうがはやっている」からといって、優劣比較にそれを用いるのは、そもそも的外れなのである。
特殊な進化を遂げた「オタク」すぎる人たち
最後にディズニーランドでバレてしまうのが、オタクになりすぎて「特殊な進化」を遂げている、オタッキーな来園者たちである。
「隠れミッキーがこの袋の下におる、こんな葉っぱの中にも、隠れミッキーがおった、あら、このごみ箱の陰にも、隠れミッキーが……」
というように、ひたすら「隠れミッキー」を発見することに喜びを見いだす、驚くべき進化を遂げたマニアックすぎる人たち。
彼ら彼女らは、パレードのベストショットを狙うため、巨大なカメラでじっと「モンスターズ・インク」に出てくる青い毛むくじゃらのキャラクターをひたすら「出待ち」していたり、「ディズニーランドに咲いている花の名前」を全部知っていたりと、実に細かいことまで知りたい放題だ。
キャストの間で使われている「業界用語」まで完全に知り尽くしているマニアックすぎる人の中には、「どうでもいい細かい知識を増やして、他のファンに対して優越感に浸る」人も少なくないのだから、恐ろしい。
そのようなディズニーオタクたちは、「この人は、ディズニーが好きすぎて、特殊な進化をとげられてしまった」と、まわりから思われても仕方ないだろう。
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