大学への進学にあたっては、最初は建築の道を志した。大胆にも建築デザインの大御所・丹下健三氏に手紙を書いてアドバイスを求めたところ、なんと丹下氏は面識のない若者と会って、長時間にわたって建築家の仕事について教えてくれたという。もっとも、「君は向いていない」と、あっさり断られた。
続いて、工業デザインの大御所・柳宗理氏の元を訪れる。こちらは、「俺が面倒を見てやる」と柳氏から言われ、柳宗理デザイン研究所に通いながら受験勉強をして、東京芸術大学に入学した。
卒業制作は、「阪神電車の通勤車両」。車両の扉幅と乗客の関係から座席配置に至るまで独自の調査を進めた。国鉄の鉄道技術者だった星晃氏からも助言をもらった。星氏もまた、鉄道技術や鉄道デザインの大御所である。
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