土佐くろしお鉄道は地方鉄道再生のカギか? キーワードは”まちづくり”と”観光鉄道”

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6月中旬に休暇を取って四国を鉄道で旅してきた。JR四国の路線がメインだったが、第三セクター・土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線にも乗車した。この路線はほとんどが高架。太平洋に面して走る。遮るものがない豪快な景色が売り物だ。

3年前に初めて乗ったのは、海側がオープンデッキとなっている観光車両だった。幸い好天に恵まれ、ずっとデッキに立って海を見ていた。

今回乗ったのは平日の夕方。高校の下校時間と重なり、車内は高校生たちであふれていた。市街地に買い物に出向くとおぼしき客も多く、ごめん・なはり線が観光路線だけでなく、沿線住民の重要な交通手段となっていることを実感した。

地方鉄道会社の経営は厳しい…

とはいえ、土佐くろしお鉄道は毎年赤字続き。もうひとつの路線である中村・宿毛線は高知自動車道の延伸で鉄道から自動車利用へのシフトが進み、先行きも決して楽ではない。ただ、大株主である高知県は、両路線が生活インフラである事情を鑑み、今後も同社を支える方針を明確にしている。

地方鉄道会社の経営はどこも厳しく、廃線の危機に瀕している路線も少なくない。個人的にはローカル線に乗るのは大好きなので、ぜひ存続してほしいと思うが、利用者の少ない路線を、税金で存続させるのは無駄だという意見があることも承知している。

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