顧客は東京へ?北陸新幹線に焦る関西財界 長野―金沢ルート開通で、東京―金沢は2時間半に
2014年度末、「北陸新幹線」の長野―金沢(石川県)間がいよいよ開通する。東京―金沢間は現在、上越新幹線+在来線の特急はくたかを利用すると、約4時間。それが今度は、何と2時間30分で結ばれるというから、その時間短縮ぶりはすさまじい。
財界は関西延伸希望、米原ルートを提案するが…
これに焦りを感じているのは、今も鉄道と競い合っている、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)などエアライン会社だ。
※記事初出時、「ANAが北陸エリアの人員を増員するなど、早くも手を打ってはいる。『九州新幹線の時もそうだった。われわれは増便など利便性や割引運賃の導入で対抗する』(篠辺修・ANA社長)」と記述しておりましたが、一部事実と異なる点がありました。お詫びして削除いたします。
新幹線とエアラインの選択には、“4時間の壁”という経験則がある。新幹線の移動時間が4時間を切ると、一気にエアラインからシェアが流れる、というものだ。東京―金沢間のシェアは、2010年時点で、鉄道36%vs航空機64%。この構図が大きく崩れる可能性が高い。
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