そこで、私は「子ども手帳」という仕組みを考案し、以前、東洋経済オンラインの「効果大!子どもの生活習慣を整える『手帳術』」という記事で「子ども手帳」について紹介しました。これは、子どものお気に入りの手帳を手に入れ、自分が日々やるべきことを書き込んでもらい、達成できたらポイントを与えるというだけの仕組みです。毎日楽しく自己管理してもらうというものです。「子ども手帳」といっても、何か特別な手帳を買う必要はありません。市販の手帳を使うのでもよし、自作するのでもOKです。
この単純な仕組みだけで、「子どもが自発的に宿題をするようになった」「~をしなさい!と言う回数が大きく減った」など、効果が出たという声をたくさんいただいていますが、その中である発見がありました。それは、ママさんやパパさんがこの手帳に「直筆コメント」を積極的に入れるようになったということでした。
親のメッセージの影響は絶大でした。子どもの意欲が増し、さらに大きな成果につながっていったのです。この親の直筆コメントが入った手帳が、「親子手帳」です。では、その仕組みと使い方についてご説明しましょう。
「親子手帳」の進め方
まず、子どものお気に入りの手帳を手に入れましょう。“お気に入り”という部分が重要です。親から与えられた手帳ではモチベーションが上がりにくいのですが、本人が自発的に選んだものだとまったく違ってきます。親が与えた手帳であっても、シールを貼ったり、デコレーションしたりして“自分のもの”となるのであれば問題ありません。
今後1週間分について「毎日やるべきこと」を書き込みます。重要なことは“自分で”書かせるということです。親が書くと「親の言われたことをやるという習慣」が身に付いてしまいます。そうすると、親が書かないとやらない子になりかねませんので、自分で書かせましょう。もちろん、親はサポートしてあげてください。書く内容は、「日々のプリント」「宿題」「お手伝い」「早寝早起きなどの生活習慣」などです。習慣化させたいことを書いていくとよいでしょう。
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