5代目「ディスカバリー」は走りに優れるSUVだ

ランドローバー主力車種はディーゼルも秀逸

最大トルクは600Nmもある。アクセルペダルの微妙な踏み込み量に即座に反応して力を出す。おかげで2トンを超える車重の大きさは実感としてはほとんど感じない。メーカー発表のディーゼル・エンジンの燃費はリッター11.8km。豪華でサイズの余裕があるこのクルマでは、悪くない数字だ。

ディーゼルと4WD車は昔から相性がいいとされてきた。悪路で扱いやすい大きなトルクを出すからだ。しかしオンロードでのファン・トゥ・ドライブは訴えるものがなかった。しかし、時代は変わったのである。現行のディーゼル・エンジン・モデルの気持ちよさを知ると、1989年に登場した初代ディスカバリーのディーゼル仕様をおぼえている身としては隔世の感がある。

エアサスは走破性のためだけでなかった

新開発のエアサスペンションシステムを備える新型ランドローバー・ディスカバリー。車高を調節して悪路走破性を高めると同時に、日常の使い勝手にも貢献するシステムだ。

エンジンを切るか、セイフティベルトを外すかすると、自動的に車高を下げて乗降性をよくする。まずは15mm車高を下げ、つぎにドアを開けるとさらに25mm下げる。「オートマチック・アクセスハイト機能」とよばれる車高調整機能だ。これも日常的な使い勝手に貢献しており、ディスカバリーが広い層のユーザーに受け入れられるポイントのひとつになりそうだ。

荷室でもボタン操作によって車高を下げることが可能だ。荷物の積み降ろしに役立つシステムである。オプションの3列めシートをたためば(あるいは装着しなければ)荷室は広大だ。さらに2列めのシートバックは3分割の可倒式なので、かなりの長尺ものの搭載も可能である。

ステアリングホイールへのキックバックは抑えられているが、応答性にすぐれる。乗り心地は快適で、車体の動きはしなやか。このあたりのチューニングも上手だ。

レンジローバーより内装はシンプルだけれど、ドライブフィールなどは設計年次の新しいディスカバリーに軍配があがるといえるかもしれない。オプションが多数あり、車体色も内装色もオプションは豊富である。

250kW(340ps)の最高出力と450Nmの最大トルクを発生するガソリンの「HSE」は779万円。190kWと600Nmのディーゼルの「HSE」は799万円。

そのうえには装備豊富な「HSE LUXURY」もある。電動パノラミックルーフやハンズフリータイプのパワーテールゲート、14個のスピーカーからなるメリディアン・サラウンドサウンドシステム、HSEとは形状の違うシート等も備えている。ガソリンもディーゼルもともに102万円高だ。

(文:小川フミオ)

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