5代目「ディスカバリー」は走りに優れるSUVだ

ランドローバー主力車種はディーゼルも秀逸

サスペンション・システムの性能アップも見逃せない。新開発の電子制御式エアサスペンションにより、路面の状況に応じた車高調整がより緻密になった。高速では105km/hを超えると自動的に車高が下がる。空気抵抗を減らし燃費効率を追求するなど、現代的な要件にもきちんと対応している。

また新型では「5+2」と呼ばれる3列目シートがオプション設定されているのもセリングポイント。レッグルームをたっぷり確保し、おとな7人が乗れるパッケージングだ。各列のシートは、今回のディスカバリーから電動コントロール式が選べることに加え、スマートフォンにより外部からアレンジ(コンフィギュレーション)を変更できる点も注目である。

たとえば朝起きて「今日は友人とゴルフだから3列めのシートは畳もう」とか「今日は子どもの友だちも乗せてキャンプだから7人乗り仕様でいこう」とか。携帯電話のアプリで、条件に応じて事前にシートアレンジ=コンフィギュレーションを変更しておけるのだ。

“コネクテッド”と業界ではいうが、ディスカバリーはその「インテリジェントシートフォルド機構」をはじめ、Wi-Fi機能を搭載することも可能で、最大8台のスマートデバイスを接続できるという。USBソケットも、なんと8つもある。

操縦すると、また驚く事実を発見した。

ガソリンもディーゼルもよく回る!

新型ランドローバー・ディスカバリーは、オフロードでもオンロードでも高い性能を目指しているのが特筆点だ。オフロードではさすがランドローバーのクルマ、という感じである。悪路走破性が高く、かつ快適で楽ちんなのだ。

それには最新の電子制御技術が大きく寄与している。「オールテレインプログレスコントロール」もそのひとつだ。スイッチを入れれば、坂の上り下りで一定の速度を維持しつつブレーキングも自動で行う。ドライバーはステアリングホイール操作に徹していればよい。速度の上げ下げは、親指があたる位置のボタンで容易に行える。評価したいのは、これをオプション設定としたことだ。必要なひとにはたいへんありがたい装備だけれど、必要がないひともいるからだ。

いっぽうでオンロード性能が高いのも印象に強く残る。高い静粛性といい、快適な乗り心地といい、乗用車としても高得点だ。なかでも魅力的なのがエンジンだ。ガソリンにしてもディーゼルにしてもスムーズによく回る。エンジン自体を楽しめるといってもよい。

どちらのエンジンにも共通するのは、パワフルで静かで、高級感があること。驚くのはディーゼルの出来のよさだ。ディーゼル特有のノッキング音はほぼ聞こえず、高回転域までシュンシュンっと回る。知らされていなかったらガソリン・エンジンだと思っても不思議はない。いかにも緻密に組み上げられたエンジン然としており、まさに上質感たっぷりだ。

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