未内定者必見!就活を「軌道修正」するなら今 友人の内定獲得を見て焦っている就活生へ

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ただ、ESや面接に通らないことは、「落とされて」いるわけでも、人格が否定されているわけでもなく、「合う」「合わない」と判断されているだけ。そう考えると、自分が合う企業になど、そうそう出会えなくて当然なのです。

就活の場面では、内々定の数やスピード、企業の知名度などにとらわれがちで、ついつい周りと比べてしまいます。が、よくよく考えてみると、自分が納得する会社を、自分が就職したいと思うタイミングまでに、見つければいいのです。今この瞬間に、ほかの人からどう見られるかは、長い人生において大きな問題ではありません。

「業界」「仕事」「自己分析」を深く掘り下げ

私が新卒で就活をしたときは、就職氷河期でしたが、運よく財閥系の商社に内々定をもらい、入社したらこんなことがしたいと、勝手なイメージばかり膨らませていました。

しかし、いざ入社してみると、人材をじっくり育てようという方針の裏返しなのですが、のんびりとした社風や、ゆっくりとした成長スピードが自分に合わず、10カ月で退職してしまいました。やめたことは後悔していませんが、今思えば、どんな社風なのか、自分が求めている成長スピードはどれほどなのか、などは、しっかりと「業界」「仕事」「自己分析」を進めていれば、わかったはずです。

私自身、こういう経験があるからこそ、現在内々定をもらっている人も、これから内々定をもらおうとしている人も、入社までの時間を有効に使い、業界や仕事、自己分析をより深く掘り下げ、本当に自分が納得のいく企業、活躍できると確信できる企業に、入社を決めてほしいと思います。

大家 純一 リクルートキャリア リクナビ編集長 兼 大学支援推進部部長

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おおいえ じゅんいち / Junichi Oie

リクルートキャリア メディア営業本部 新卒メディア営業統括部  大学支援推進部部長 兼 リクナビ編集長。1996年に大学卒業後、財閥系の商社に就職。翌年に埼京リクルート(現リクルートジョブズ)に転職し、採用、研修領域の営業に従事。2005年には営業マネージャーに昇格したのを皮切りに、商品運用、大学渉外、商品開発、企画統括等のマネージャーを歴任。ジョブダイレクト代表への出向を経て、2014年には営業部部長となり、2016年から現職。

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