ムーギーと一緒に「一流」を目指しませんか 公開!これが「グローバルメールマガジン」だ
私は毎月、10日間くらい日本にいるのだが、最近、マンションの上層階で聞こえるのは中国語ばっかりである。私は中国人の友人も多く、それ自体には別に文句ないのだが、勘弁してほしいのが共有ラウンジで、かぐわしい中華料理をお食べになること。もはや雰囲気はコスモポリタン都市Tokyoというより、中華人民共和国港区自治区、といった感じである。
ここ、本来はワインとかチーズとか、そういう、周りに臭いが出ないものは持ち込みOKなんだけど、ギョーザセットとかで毎日ここでファミリーディナーやられると、これはさすがにたまらんものがある。
なお、香港のマンションでも、共有のプールやジャグジーに、水着に着替えず、下着のままで入ってくる人が、信じられないことに頻発する。ただし、広東語を話している人もいるので、香港の人もそうするのだが、かなりの富裕層にして、このマナーの悪さは何なのかと。
住環境に意外とセンシティブな私は、困惑することが多い。下着姿でジャグジーに入ってくるオジサンに、「ここはあんたの洗濯機とは違うんだ!」と文句言っても、逆切れされて大声で怒鳴られる始末である。
コンシェルジュに頼んで、お風呂場やプールの中に“下着のまま入らないでください”という張り紙をしてもらったのだが、そんな張り紙が必要なのが第1の異常で、それがまったくスルーされるのが第2の異常、そしてそんなことに必死にこだわっている私自身が、第3の異常で、かつ最もタチが悪い、三流なのであろう。
まぁ、日本だろうが韓国だろうが中国だろうが香港だろうが、たちの悪い、声の大きなマナーのない困ったオジサンはいくらでもいる。当然、マナーのよいすばらしい中国の方々もたくさんおられる。しかし、ちょっと意識低い系の成金ぎみの人がたまにおられるのは、お国全体のイメージを悪くするのでは、と心配する次第であるが、これは1980年代の日本も通った同じ道である。
中国やシンガポールの富裕層が日本の不動産へ
それにしても、中国やシンガポールの富裕層が、不動産会社の上客として急激に浮上している。聞くところによると、習近平政権が腐敗断絶のために管理を厳しくしたので(もちろん政敵に対してだが)、かなりの共産党汚職マネーが海外に逃げ、中でも日本の不動産に流れ込んだとのこと。
香港やシンガポールはもちろんのこと、上海や北京のほうがマンションが東京より高く、利回りも低いので、東京のラグジュアリーコンドミニアムが買われる流れはまだ続くのだろう。
空き家問題や住宅市場の飽和が取りざたされているが、そういえば私の友人で不動産デベロッパーを営む人が、最近一棟売りのために、中国人やシンガポール人をターゲット市場にしている。
そこに住む人に対しては最初は摩擦があるかもしれないが、国内で買い手がつかない不動産を高値で買ってくれるのだから、不動産業界にとってはありがたいお客さんなのは確かである……。(「今週のグローバルな教訓」は、まだまだ続きます)
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