
「たぶん自分ができるのは、『友達の●●くんを助けたい』というレベルの話なんですよ。福祉の仕事をしていると、障害を持った人とも普通に友達になるじゃないですか。●●くん、●●さん。で、『うまいレストランがあるから一緒に行こう』となったとき、車いすお断りだから入れないと言われたら、えー!となる。もしくは、街にいて『ここにエレベーターがあれば、こんな遠回りしなくて済んだのにね』とか。『じゃあ、自分たちでできることをやろうか』と、そういうレベルで考えるのがいちばんしっくりくるんです。ひねくれているのかもしれませんけど」
インタビューを受ける岡氏の左手薬指には指輪がはめられている。苦楽をともにしてきた事務局長と昨年入籍したという。一時は勘当直前までいった父親からも、NHKの番組に出演したのをきっかけにエールをもらえるようになった。借金を完済し、事業が軌道に乗った現在は順風満帆だ。そして、最近になって人生のレールが数十年先まで敷けるようになったという。
65歳くらいまでのやりたいこと

「2020年までにウブドベのビルを建てて、同時に国際展開も予定しています。そして、2025年に誰かに引き継いで、僕は国連で働きたいと思っています。国連は小学生の頃からいいなーと思っていたんですよ。そこで人権問題をやって、国連を辞めたあとは考古学者になりたい。だいたい65歳くらいまでのやりたいことが見えてきました」
岡氏は小学生時代は人種のるつぼであるアメリカで育った。そこで出会った他人種の友達や嫌なやつ。いろいろな思いがいまの人生につながっている。国連のオフィスに拠点を置いて、「●●くん目線」で人権問題に取り組む岡氏の姿が想像できた。
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