コンプレックス男が劇的に人生を変えた理由 医療福祉のエンタメに求める答えがあった

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
「SOCiAL FUNK!」

「たぶん自分ができるのは、『友達の●●くんを助けたい』というレベルの話なんですよ。福祉の仕事をしていると、障害を持った人とも普通に友達になるじゃないですか。●●くん、●●さん。で、『うまいレストランがあるから一緒に行こう』となったとき、車いすお断りだから入れないと言われたら、えー!となる。もしくは、街にいて『ここにエレベーターがあれば、こんな遠回りしなくて済んだのにね』とか。『じゃあ、自分たちでできることをやろうか』と、そういうレベルで考えるのがいちばんしっくりくるんです。ひねくれているのかもしれませんけど」

インタビューを受ける岡氏の左手薬指には指輪がはめられている。苦楽をともにしてきた事務局長と昨年入籍したという。一時は勘当直前までいった父親からも、NHKの番組に出演したのをきっかけにエールをもらえるようになった。借金を完済し、事業が軌道に乗った現在は順風満帆だ。そして、最近になって人生のレールが数十年先まで敷けるようになったという。

65歳くらいまでのやりたいこと

やりたいことが見えてきた

「2020年までにウブドベのビルを建てて、同時に国際展開も予定しています。そして、2025年に誰かに引き継いで、僕は国連で働きたいと思っています。国連は小学生の頃からいいなーと思っていたんですよ。そこで人権問題をやって、国連を辞めたあとは考古学者になりたい。だいたい65歳くらいまでのやりたいことが見えてきました」

岡氏は小学生時代は人種のるつぼであるアメリカで育った。そこで出会った他人種の友達や嫌なやつ。いろいろな思いがいまの人生につながっている。国連のオフィスに拠点を置いて、「●●くん目線」で人権問題に取り組む岡氏の姿が想像できた。

古田 雄介 フリーランスライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ふるた ゆうすけ / Yusuke Furuta

1977年生まれ。名古屋工業大学卒業後、建設会社と葬儀会社を経て2002年から雑誌記者に転職。2010年からデジタル遺品や故人のサイトの追跡している。著書に『第2版 デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた』(伊勢田篤史との共著/日本加除出版)、『ネットで故人の声を聴け』(光文社新書)、『故人サイト』(社会評論社)など。
X:https://x.com/yskfuruta
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事