「女性が長く活躍できる職場」は何が違うのか アマゾン・アクセンチュア・アビーム座談会
――いざ仕事から離れるとなると不安を感じるものですよね。
桑原:私も初めて産休に入った時は、同期に取り残されたような焦りを感じました。けれど、復帰してみると何とか乗り越えられます。
同僚の理解に支えられ、管理職業務や社内のダイバーシティー推進の取り組みも任せてもらっています。自分のキャリアが一つのロールモデルとなり、後輩たちの選択肢が広がれば良いなと思っています。
木戸:一緒に働く上司や同僚に自分の本音を伝えておくことって、意外と大切ですよね。何でも会社側がやってくれるのを待つのではなくて、自分にとって働きやすい環境は自分で創り、勝ち取っていくものですよね。
子どもがいると夜遅くまでは働けませんから、私はそういう現状を知ってもらうために、自分に可能なワークスタイルを積極的に発信していました。すると、チームメンバーも理解してくれて、今はとても働きやすいです。
私もチームを管理する立ち場として、全員のライフを含めた状況を把握した上で、チームとして効率的に『最大限の価値を発揮できる仕事』をするにはどうしたらいいのか考えています。
小野:自ら道を示せば、チーム力も上がり、より多くの人に貢献できるということですね。
仕事の原動力は?
――自ら道を切り開いてきた皆さんですが、そこまで仕事を頑張り続けることができた原動力とは一体何なのでしょうか?
小野:チームの存在です。良い関係性を築けているからこそ、「このメンバーで絶対に目標を達成したい」という思いがある。
ワクワクしながら課題に取り組んで、無事に目標達成をして皆でハイタッチして喜び合う瞬間は、本当にうれしい! その感覚をまた味わいたいという気持ちが常にありますね。
木戸:私は「無理難題」を解決することが昔から大好きなんです。だから、目の前の仕事そのものが原動力になっているのかも。
好きなことを仕事にできているからこそ、飽きることもないし、苦しい状況に直面しても周りの仲間と協力し、切磋琢磨しながら乗り越えられます。