1位はグーグル(Google)。言わずと知れた、検索エンジンの世界トップ企業だ。日本法人は東京・港区の六本木ヒルズにある。
コメントを見ると、給与水準の高さを率直に評価しているようだ。「外資系なので、日本企業に比べて2割以上は高いと思います」(50代女性/元正社員/営業系)、「約3年間の勤務で約20%昇給しました」(50代女性/元正社員/営業系)。一方で、「完全無料の食事が大きい。いつ来ても、世界最高ランクの栄養バランスのとれた食事をとれることが魅力」(20代男性/現正社員/企画・事務・管理系)と、福利厚生面を含めた待遇のよさを理由として挙げる口コミもあった。
2位はプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)。洗剤やヘアケア用品など日用品の世界トップ企業の日本法人だ。
「給料は同業他社をつねに意識、比較しているため満足できる。優秀な人材を確保するために、まず待遇をよくしているようだ」(50代男性/現正社員/営業系)といった、外資系ならではの高い報酬に満足する一方、「外資でとてもドライな会社ですので、裏を返せば生き残ることは非常に厳しいです」(30代男性/元正社員/営業系)という声もあった。
外資系企業や医療・医薬品メーカーが上位に
同じく2位は、国内2位の医薬品メーカー、アステラス製薬。回答者の平均年収は848万円となっているが、同社が発表している会社全体の平均年収は、1069万円となっている(平均年齢42.3歳、2016年3月時点)。
「給与水準は業界内でも高く、全産業平均で明らかに上位に位置する。役職がつくと年収は上がる。わかりにくい内容の手当てが少なく、平等性が担保されている」(30代男性/現正社員/企画・事務・管理系)、「単に多いだけでなく、実質労働時間あたりの給与水準も高い。人に給与額が付いているのではなく、仕事(役職)に給与額が付いているので、明確」(50代男性/元正社員/営業系)と、給料の水準だけでなく、公平で明確な給与制度に対する評価があった。
4位には外資系医薬品会社のMSD、同じくヘルスケアのグローバル企業のアボットジャパン、そして野村證券系のシステムインテグレーターである、野村総合研究所がランクインした。上位の顔ぶれを見ると、外資系企業や医療・医薬品メーカーが目に付くものの、国内メーカーや商社なども多数名を連ねている。
平均年収ランキング(平均年収が高い「トップ300社」ランキング)で、トップの常連となっているキーエンスは44位だった。回答者の平均年収は910万円と、会社全体の平均年収1777万円(平均年齢36.1歳、2016年3月時点)より低い数字だが、このランキングの対象企業の中ではトップの数字となっている。
対象企業715社の「回答者の平均給料」の単純平均は511万円だった。そのうち70ポイント以上の会社の平均は669万円に対し、69ポイント以下の会社の平均は468万円という数字になっており、やはり給与水準が満足度に直結しているのは間違いない。
しかし、ランキングに見られるように、平均給与が平均より低くても上位にランクインされている会社もある。コメントにあるように、公平で明確な給与制度や、仕事の量や内容、福利厚生も含めた待遇というのも、「給与の満足度」の決定要素には含まれているといえるだろう。
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