急落した日本株、今から買ってもいいのか?

ドル円相場の値動きから見た相場予測

では、次の為替の展開をどう考えたらよいでしょうか。重要なドルの下値のテクニカルポイントは、昨年11月のトランプショックで一時的に付けた101円を起点に、4月安値108円を通る右肩上がりの下値支持ライン上になりうる110円前後となります。4月のドルの安値のときと同じく、緩やかに上昇を続ける200日移動平均線(現在は109円台半ば)なども意識できるかがポイントになります。

ドル円の話をしましたが、結局、日本株にとって重要なのは、なんといってもアメリカの景気です。「トランプ大統領が弾劾されるか」などをめぐってマーケットはリスクオフになりかけていますが、筆者は、もし日本株を買うなら、押し目買いのタイミングが5月末から6月上旬に来るのではないか、とみています。それには、6月2日に発表されるアメリカの5月雇用統計前後までの経済指標がカギになります。

日経平均は下がっても目先は1万9000円まで?

もし、市場予想を上回る景気指標が総じて出ていれば、アメリカの景気に対する疑心暗鬼が一時的に解かれ、長期金利は多少上昇に向かうでしょう。「一定の日数幅で相場の重要な転換点が来る」と考える一目均衡表で見ても、日経平均株価は6月2日前後にそうした重要な節目が到来しますので、下げ止まりのポイントになるかどうかに注目です。日経平均株価は、25日移動平均線(1万9146円、17日現在)が75日移動平均線(1万9196円、同)を上回る「ゴールデンクロス」(強気サイン)が予想され、筆者は株価が少々下落していても、押し目買いの判断でよいと思います。

もう1つ注目したいのは、前回も触れた1万9000~1万9500円にある累積売買代金120兆円の「壁」をどう考えるかです。18日の急落で早くも一時この水準に到達しましたが、1万9000~1万9500円には過去の取引で積み上がった累積売買高が120兆円程度存在します。17日現在では134兆円まで増えています。この「株価帯の水準」よりも現在の株価が安ければ、上値が抑えられる水準だったのですが、逆転が起きたことで、今度は下値をサポートする水準に変わった可能性が高いのです。

その意味で、現時点では、もし短期的にもう少し下げたとしても、1月から長く続いた株価帯の中心付近にも相当する、1万9000~1万9200円あたりで下げ止まるのではないかと考えています。

では、相場が出直ってくるときには何がサインとなるでしょうか。答えは意外と簡単で、最も投資家に安心感を与える、銀行株や自動車株が上昇することです。日経平均株価が2万円にあと2円まで迫る過程で、指数を牽引しきれなかった、こうした業種がポイントになると思います。

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