「日経平均2万円」はおそらく単なる通過点だ

投資家は「追随買い」をすべきか迷っている

京都は葵祭の季節。日本株も「祭」となるか(写真:gandhi / PIXTA)

「日経平均2万円」がいよいよ現実に

日本が大型連休の間、先週末5日のNYダウは55ドル高の2万1006.94ドル、ナスダックは25ポイント高の6100.76ポイントと反発した。ダウは2カ月ぶりの2万1000ドル台乗せで、史上最高値まであと100ドルほどに迫る一方、ナスダックは史上最高値を更新した。

先週の大きな注目材料だった4月の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が季節調整済みで前月比21万1000人増と予想の19万3000人増を上回り、失業率も4.4%と、10年ぶりの低水準となった。

前日に急落した原油先物も1バレル=46ドル台半ばに戻し、不安視されていた米政府機関の閉鎖も、上院が予算案を可決したことでひとまず回避された。7日のフランス大統領決選投票を待つ形で、一気の上値買い上げにはならなかったが、高値警戒感がある中でNY株は強い動きを示している。

これを受けて先週末のCME日経平均先物は1万9720円となっている。日経平均株価は昨年12月21日から6度に渡る上値トライの失敗でモミ合いゾーンを形成していたが、このCME先物価格は、モミ合いゾーンの高値(今年3月2日の1万9668円)を抜いている。いよいよ連休明けの2万円が現実のものとなって来た。

話が少しそれるが、4月30日は「IOSショックの日」だったことをご存じだろうか。47年前の1970年のこの日、IOS(ジュネーブに本拠を置く国際的な投資信託運用・販売会社)が破たんしてNY株が大暴落し、日経平均も8.7%の下げになった。

筆者が入社してわずか1カ月の時で、その日は電車のストライキで、迂回しながら10時ごろにようやく会社に着いたら、黒板(株価表示は当時、黒板にハクボク書きだった)は「ヤ」(売り気配の表示)の字で埋め尽くされていた。この日の光景は、今でもはっきり憶えている。

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