20年で市場規模が半減!「ゴルフ」が消える日 オリンピック開催が復権のラストチャンスだ

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──ゴルフの潜在人口は2000万人とも。

ブルーオーシャン(未開拓市場)といわれている人たちの推計だろう。月に何がしかのカネが使えてゴルフをやってみたいという人数がそのぐらいいるとされている。そのうちの3分の1がゴルフをしてくれたら人口はいっぺんに回復する。

──ゴルフを遠ざけている理由はぜいたくなイメージですか。

イメージが確かに障害になっている。おカネがかかりそう、それに時間も。遊びなのに1度に1万円かけ、かつ1日6時間は必要となってくると、「ちょっとね」という感じが出てくるのかも。

これはどれだけ意識されているかわからないが、国家公務員の倫理規定で利害関係者とのゴルフは禁止されているので、そうでない同士でもできないと思われているのではないか。中国や韓国でも利害関係者とはゴルフができない。接待や談合に結び付けて見られている。

ゴルフはビジネスに有効

──4人で1組の人数制限は緩和されているようですね。

2人1組でやれるゴルフ場も今はけっこうある。逆に、ゴルフはビジネスに有効だよと声を大にして言いたい。時間はきちんと守らないとダメだが、一緒に長時間歩いていればゲーム以外でもいろんな話ができる。

赤坂厚(あかさか あつし)/1959年生まれ。82年日刊スポーツ新聞社に入社し、ゴルフを担当。青木功らの全盛期に国内外ツアーを取材。その後、五輪やプロ野球などの担当やデスクを経て、石川遼、松山英樹などを取材。2012年退社(撮影:尾形文繁)

──ルールはけっこう厳しい?

英米のゴルフ協会がルールの大幅な改定を検討している。今のルールは意味がわかりにくいような難しい文章で構成されているが、いずれ簡略化されるようだ。

時間短縮についても、欧州ツアーで6ホールの大会ができたりしている。もう18ホールにこだわらない。9ホールも早朝ハーフ、薄暮ハーフ以外に、昼間のゲームがあってもいいだろう。実際、オリンピックも18ホールを6時間もギャラリーが見て歩くのかどうか。2時間ぐらいでいいのではないかという話もなきにしもあらず。参加選手や競技方法はまだ確定していない。

──振興のためには新たなスターづくりも必要では。

今もスターはいる。ただ、宮里藍にしろ石川遼、松山英樹にしろ、米国に行ってしまう。それだけどうしても国内の盛り上がりが少なくなる。ただ、テニスの錦織圭も日本にいないが、あれだけ活躍したので人気が出た。海外で勝ってくれれば、ゴルフも一般の人の目に大いに入ってくる。

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