「グローバル教育で高評価の大学」トップ100 1位国際教養大、2位上智大、3位国際基督教大

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4位の立教大学は今春から英語によるリベラルアーツ教育を行うGLAP(Global Liberal Arts Program)を立ち上げた。入学直後からの1年半は、留学生とともに国際交流寮で生活をし、1年間の留学が必須だ。

7位の関西学院大学はSGU採択事業の一環として、「国連・国際機関等へのゲートウエイ構想」に取り組む。国連・国際機関職員になるためには、大学院修了以上の高い専門性と実務経験が必須となる。そこで同大は今春から、通常の大学院における所属研究科での学位取得と並行して学ぶ副専攻「国連・外交コース」を開設した。明石康元国連事務次長や神余隆博元ドイツ大使など、国連・外交の第一線で活躍した実務家教員による演習を中心に行う。関西学院大学や国際基督教大、大阪大学などの卒業生6人が履修する。

SGU採択校がランキング上位に並ぶ

10位の立命館大学は2018年にアメリカン大学とのジョイント・ディグリー・プログラム(JDP)として、「アメリカン大学・立命館大学国際連携学科」を国際関係学部に新設予定。JDPとは、異なる大学間における共通の人材育成目標の実現のために教育過程を編成するもので、異なる大学が共同で単一の学位を授与する。教育レベルを国際水準に引き上げるとともに、日本と世界をつなぐことができる学生の養成を目標としている。

ベスト10以外にも、12位千葉大学や13位東北大学、15位慶應義塾大学、16位広島大学、17位東洋大学など、SGU採択校がランキングの上位に並ぶ。そうした中、SGU採択校で意外にランキングが低く出たのは、43位の東京工業大学と47位の芝浦工業大学だろう。

東京工業大は、「国際意識醸成プログラム」「英語力・コミュニケーション力強化プログラム」「科学技術を用いた国際協力実践プログラム」「実践型海外派遣プログラム」の4つのプログラムからなる「グローバル理工人材育成コース」を開設、新興国を含む世界でリーダーシップを発揮できる人材育成を進める。芝浦工業大は日本人学生と留学生の交流拠点となる国際学生寮が2013年に完成。さらに、海外の学生や企業とともに問題解決型のワークショップであるグローバルPBL(Project Based Learning)を海外で展開するなど、グローバル教育に力を入れている。両校ともにこうした取り組みが高校の教員に認知されていないようだ。

SGU採択校以外でグローバル教育の評価が最も高かったのは、11位の神田外語大学。同大の場合、語学教育のノウハウをほかの教育機関に提供する、大学教育連携を展開する。提供実績がある大学には東北大学や九州大学といった旧七帝大も含まれる。

世界に活躍の場を求める人材だけではなく、国内にいてもグローバル化の波を避けることはできない。そうした状況下、グローバル教育が評価されている大学には、ますます注目が集まりそうだ。

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