共働き育児が「綱渡り」を脱するための3段階 これができたら会社でも立派なリーダーだ
浜屋:本当に、子育ては「こうしたほうがいいのかな?」と実験を繰り返すようなところがありますよね。考えてみれば、子どもという「初めて出会った人間」をもともと他人だった同士で育てているわけですから、最初から何もかもスムーズに進めるなんて、どう考えても無理がある(笑)。
中原:そうそう、夫婦といっても他人同士ですからね。だからこそ、メッセンジャーなんかで送る「何か買って帰るものある?」とか、「から揚げ買って帰るね」とか、ちょっとした声かけみたいなことが重要なんだと思います。自戒を込めて。
情報の共有は、チーム育児の基本
浜屋:育児情報の共有はチーム育児の基本ですね。わが家は、その声かけを怠ったがために、両方がから揚げを買って帰り、から揚げ祭り、鶏まみれになったことがありました(笑)。よかったです、失敗したのがから揚げ程度で……。
あとは、月並みですが、「ありがとう」の一言はやっぱり大事ですよね。チーム育児をうまく行っている方々にインタビューした際、「最後に共働き育児を行っていくうえで、大事なことをひとつ教えてください」とお願いしたところ、ほぼ全員に共通して「感謝すること」という答えが出てきました。ちなみに、ほかに挙げられた言葉としては、「思い切り(やらなくてもいいことを決める)」「夫婦の意識共有」「タスクを抱え込まない」などがありました。どれもチーム育児の大事な要素です。
中原:そういうこまやかな心遣いができる人は、職場でも間違いなくマネジャーとして優秀ですよ。小さなことですが、日々のコミュニケーションの積み重ねがチームを支えているのだと思います。
浜屋:そうですね。そして、「ふりかえる」「見なおす」「やってみる」のサイクルを1回やっておしまいじゃなく、繰り返していく中で好循環が生み出され、チームとして成熟していくのだと思います。
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