共働き育児が「綱渡り」を脱するための3段階

これができたら会社でも立派なリーダーだ

浜屋:この3ステップの中には、チーム育児の特徴である「育児の体制づくり」をかたちづくる、「協働の計画と実践」「育児情報共有」「家庭外との連携」のそれぞれの要素が盛り込まれています。

共働き育児をなさっている方々は、日々、仕事や育児に追われて息つく間もないという人も多いかと思いますが、少しでもこのシンプルな3ステップを意識して過ごしていただくと、チーム育児の好循環が生まれてくるかと思います。

家事や育児を「見える化」

中原:確かにシンプルですね。まずステップ1の「ふりかえる」というのはどういうことですか?

浜屋:共働き育児をしている場合、朝から晩まで仕事と育児に追われ、毎日がバタバタと過ぎていきます。そうした中で、夫婦共に不満がたまっていたり、仕事が急に忙しくなってきたり、子どもの状況も変化しているのに、そうした問題を共有できないことがあります。なので、まずは夫婦で現状をふりかえる機会を持つことが第1ステップなのです。

中原:確かに、子どもを授かってからは、日々、おむつだ、ミルクだ、予防接種だ、保育園探しだと、さまざまな対応に追われてしまいます。そのうち仕事にも追われるようになると、落ち着いて夫婦で話すような時間はなかなか持てないですよね。もっぱら、「おむつがなくなりそうだから買ってきて」といった業務連絡に終始しています。

だから、ちょっと立ち止まって「このままで大丈夫かな?」と、ふりかえる時間を意識的に作るということはすごく大事だと思います。

浜屋:そうですね。共働き育児を行っていると、同じ家の中にいても、相手のことも、周囲の状況も見えにくくなります。イメージとしては、自分の真上だけを見て、落としちゃいけない皿回しを必死でやっている状況というか……。

ですので、ふりかえるにあたっては、お互い日々どんなメニューをこなしているのか、どれだけの家事や育児をやっているのかを「見える化」して共有することが重要です。お互いにやっている細かい家事、育児を、朝から時系列で書き出してみて、話し合ってみるといいですね。「家庭内でわざわざそんなことを」という気まずさ(?)に対しては、あえて仕事モードでエクセルで表にしてみたり、ネットから入手可能なチェックリストを使ってみるのもひとつの手だと思います。

中原:ふりかえるときに感情的にならず、冷静にロジカルに話し合う、ということも大事ですよね。ついつい夫婦の間だと、すぐに感情的になってしまいますからね。自戒を込めて注意したいものです。

特に、見える化に際しては、表面に現れている現象だけでなく、その下にある原因もつかめるといいですね。表面に表れている不満やちょっとした違和感は氷山の一角で、その下にどんな原因があるのか、出来事をふりかえり、じっくりと話し合ってみることです。あくまでも感情的にならず、冷静に。自戒を込めてですが(笑)。

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