清潔感、品の良さ、謙虚さの3原則を念頭に置いて、具体的にどんな服装をすればいいのか見ていこう。
まずトップスだが、伊東氏によれば「身だしなみの中でも、インパクトがあるのは上半身。とくに気を配っていただきたいポイントです」とのこと。襟があることが前提だが、襟があるジャケットを着用する場合、インナーは襟がなくてもかまわない。逆に襟がないジャケットの場合は、インナーには襟があるものを組み合わせる。
ジャケットのデザインは、シンプルなものにしたい。前述したように、飾りがたくさんついている服や、光る素材、また前にファスナーのあるジップアップのジャケットも避けたいところだ。色については、グレー、黒、茶など控えめな色がいいだろう。
インナーの襟ぐり(ネックライン)は、最大でも鎖骨のあたりまでで、過度に肌を露出させないような服を選んでおきたい。色については、暑苦しさを避け、なおかつ上品に見えるという観点で淡いピンクや淡いブルーなど、遠目に白く見えるものが望ましい。また袖なしは避け、少なくとも三分くらいは袖のあるタイプを選びたい。
ネイルは単色で淡い色を選びたい
一方のボトムスは、「スカートの場合は、最低でもひざ丈は必要。ミニスカートはビジネスの場にふさわしくありません」(伊東氏)。パンツの場合は、プレスラインがきちんとついていると清潔感を印象づけられる。丈は、もっとも短くても七分丈くらい。ショートパンツやジーンズはNGだ。カジュアルな雰囲気のクロップドパンツも避けたほうがいいという。
次にアクセサリーについてはどうだろうか。
「ネックレスやペンダントは短めが基本。長めだと、どうしても胸元が強調されてしまいます。このような『見た目のノイズ』を起こすファッションも避けるべきでしょう。とくに薄着の夏は気を付けたいものです」(伊東氏)。
また、イヤリングやピアスについては小さめのものが基本。大きいと受話器にあたり、先方にその音を響かせてしまう可能性もある。
爪は、白い部分が多く見えると清潔感に欠ける印象を与える。爪の長さの限度は手のひらから見て最大2ミリまでといわれている。ネイルはキラキラしていたり、複数の色を使う、ネイルアートのような柄のはNG。単色で淡い控えめな色を選びたい。
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