検索時代が生んだ「婚活難民」の果てなき迷走

誰にでも出会えるから、誰とも結婚できない

ところが今は、いくらでも「選べる」時代だから、嫌なところが見つかると、「ハイ、次!」となってしまう。大手結婚相談所には、6万人近い人たちが登録をし、有名なアプリには500万人以上が登録をしているのだから、会おうと思えば、100人でも、200人にでも出会える。

何でも「条件検索」可能になって失われたもの

さらにネット婚活の弊害は、最初に条件検索ができることだ。顔写真があり、年齢、年収、学歴、仕事、趣味などの情報を見て“会ってみたい”と思う人にお見合いの申し込みをする。

条件を踏まえて出会いに臨むと、頭の中にチェックシートを設けてしまう。“写真よりもずいぶん老けているな”“年収が人並み以上にあるのに、ご飯が割り勘なんてケチだわ”“有名大学を出ているのに、メールの文章が幼稚”などと、条件と照らし合わせて厳しい目でジャッジをし、加点するよりもどんどん減点をしていく。

いくらでも選べる時代だからこそ、もう少し、一つひとつの出会いを大切にしてみてもいいのではないか。減点法ではなく加点法で相手を見て、気持ちを育てていってもいいのではないか。

先日、こんな話をお見合い前の女性会員にホテルのロビーでした。そして、その日見合いする男性と引き合わせ、ティーラウンジに入っていく2人を見送った。

見合いを終えた彼女から、こんなメールが来た。

「鎌田さんがお話ししてくださったとおり、加点方式でいこうと思いました。でも、お相手があまりにも固い方で圧迫感がすごく、途中で息苦しくなりました。お断りでお願いします。難しいですね。100%理想を追い求めているわけではないのに」

う~ん、現実はなかなか厳しいものだ。

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カーリング人気萌芽の時代から、平昌五輪での銅メダル獲得まで戦い抜いてきた著者。リーダーとして代表チームを率いつつ、人生の一部としてカーリングを楽しめるにまで至った軌跡や、ママさんカーラーとして子育てで得た学びなどを語る。