「つらい記憶」をバッサリ断ち切るための心得 過去の出来事はもうそこには実在していない
この忘れたい記憶ですが、確実に記憶を薄める方法がひとつあります。つらい記憶を思い出してしまったら、
2 映像のピントをぼかします
3 その映像を小さくして、遠くの隅っこに持って行きます
4 そしてパチッとタッパーのふたを閉めるように映像を固定します
5 その映像のまま、頭の中でゴールデンボンバーとか「ちびまる子ちゃん」の主題歌のような、ちょっとおどけた明るい曲を流します。私は少し古いですが「天才バカボン」のテーマを流しています
これを繰り返すと、つらい痛みや記憶が緩和してきます。これは「サブモダリティチェンジ」というNLP実践心理学のテクニックです。
潜在意識の記憶の調整
潜在意識は現実とイメージの区別がつきません。初めてのデートの頃によく聞いていた曲を流すと、音楽が過去のイメージを呼び起こし、当時のような気分になります。悲しいドラマを見ると、テレビと現実が混在し、ドラマの主人公になったような錯覚にとらわれ涙を流します。記憶を思い出す多くの人は、映像でリアルにカラーで思い出し、次に音声、最後に体の感覚やにおいの順で思い出していきます。過去の出来事を引きずっている人は、その出来事に遭遇したときに五感で感じたそのままの映像、音声、体の感覚を記憶しています。
過去の出来事はもうそこには実在していません。あるのはその人の記憶の中だけです。思い出して嫌になる記憶は、その記憶にひも付いた映像、音声、体の感覚を調整することによって受け止め方を変えることができるのです。つらくて嫌な出来事の記憶は、一般的に視覚から刺激の強い映像として潜在意識に焼き付いています。嫌な出来事を思い出すと、刺激の強い映像は怖いくらい鮮やかなカラーで、くっきりと、大きい映像で、目の前に浮かんでくることがあります。思い出すだけで気分が悪くなるほどです。
ご紹介したワークではカラーを白黒に変え、ピントをぼかし、映像を小さくし、目の前から遠くの隅っこに移動することで映像の刺激を弱くします。そして調整された映像をパチッと記憶に固定します。もしもその映像に違和感があれば、何度でも調整をやり直せばよいのです。
人によっては、聴覚からの刺激がより強く記憶に影響を与えることがあります。つらい出来事を思い出すと、そのときに聞いた声や、周りの音や、音楽が、「暗く」よみがえってくるのです。ワークではこの音を明るい、テンポの良い音楽で上書きをします。音楽でなくてもあなたの気分をマイナスからプラスへ変えられるような好きな音を選べばいいでしょう。
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