心が強い人は「孤独は妄想」と知っている 簡単な練習で、「独り=至福の時間」になる

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一般にマイナスのイメージで語られることの多い「孤独」ですが…(写真:bouybin / PIXTA)
「独りの時間」は、人生には案外多いものです。仕事の合間や、プライベートなひととき。特にソーシャルメディア全盛の現代では、「つながり」を求めるあまり、逆に疎外感やストレスを感じている人も増えています。
仕事を失ったり、人と別れたりして、不意に孤独におそわれることもあります。「これからどうなるんだろう?」という将来・老後への不安が、ふとよぎることも――「孤独」が胸に重くのしかかってくるのは、こんなときです。
一般にマイナスのイメージで語られることの多い「孤独」――しかし仏教では、「孤独」は恐れるものではない。孤独は「使いみち次第」で、幸福な時間に変えることができる、と考えます。
独立派の出家僧・草薙龍瞬氏(近著に『これも修行のうち。』がある)が、孤独を「人生の最強の味方」に変える方法を語ります。


「あなた、孤独ですね」といわれて、気持ちいい人はいないですよね。むしろ、ショックを受ける人が大半だと思います。

「孤独」は「人に好かれていない」証拠。人づきあいの希薄な自分には「価値がない」。何より「他人にそう思われることがイヤだ」――人が孤独を恐れることには、そんな心理が隠れている気がします。

はて、しかし? 一般常識にとらわれない自由人・ブッダなら、どう考えるでしょうか。きっと明るくこう答えるはずです――「ぜんぜん良いではありませんか」。

その真意は、「よいか悪いかは“孤独の使い方”による」ということ。今回は、孤独の「合理的な活かし方」を考えてみましょう。

孤独を「上手に使う」方法がある

そもそもなぜ「孤独」には、つらくて寂しいイメージがあるのでしょうか?

・話を聞いてくれる友だちがいない。思いを、ひとりで噛みしめないといけない――というつらさ。

・友だちの多い「ソーシャルな」人が大勢いる。リアルな人づきあいも、ネット上のつながりも、「こんなに頑張っている!」(ように見える)人たち。でも私は……というつらさ。

さらには、

・自分には、恋人も、結婚相手もいない……ということは、自分には魅力がないということ?(と考えてしまう)。

・このまま独りで年を取っていくのかと思うと、不安・寂しさが募ってくる。

といった思いもあります。こうした思いが、「孤独はよくないもの」というマイナスのイメージ(判断)を作り出しているように思えます。

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