週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #松翁、問わず語り

松下幸之助「日本の伝統精神」の3つ目とは? 1「衆知を集める」、2「主座を保つ」

8分で読める
  • 江口 克彦 一般財団法人東アジア情勢研究会理事長、台北駐日経済文化代表処顧問
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

そうそう、いま、ふと思ったんやけどな、きみな、誰でもそうやけど、反省する人はきっと成功するな。本当に正しく反省する。そうすると、何を次にせんといかんか、何をしたらいかんか、そういうことがきちんとわかるからな。それで成長していくわけや。人間として。

けど、何をしても反省せえへんと。やったことに対してあれはよかったのか、悪かったのか考えもせんし、思いもせんというようなことでは、次のときそれが役に立たん。どうであったかわからへんからな。同じことをするわけや。悪いことは同じ間違いをくり返すということやな。

いいことは覚えておいて、それをやったらええけど、間違いは繰り返さんと、そういうところに人間の成長があるんやね。

感謝報恩の念

それに反省するところからは、きっと感謝報恩の念がおのずと湧いてくる。

あのときは、本当にありがたかったなとか、あの人のおかげやなとか、あれぐらいですんだのは、あの人がおったからやとか。そういう念が出てくる。最近は感謝報恩の心をみんな忘れておるようやな。しかし、他人ばかりやない。わし自身、感謝報恩の心が足らんと思うな。

とにかくお互いに反省したり、感謝報恩の念を持ったり、そういうことを心掛けんとな。みんなが心掛ければ、世の中、もっともっとようなるわ。

このごろキミも忙しいやろ。体に気いつけんといかんで。わしは160歳まで生きるからね。とすれば、やらにゃならん仕事は、いっぱいあるわけや。それをキミにも手伝ってもらわんといかんからな、キミがわしより早く逝ったら困るわけや。無理せんとがんばってくれや。

うん、ほかに用事ないか。きょうはこれで帰るわ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象