転出超過しているのはさいたま市緑区が最も多く、なんとマイナス1165人、ついで越谷市がマイナス523人などとなっている。また年齢別に見ると、23区内から25~44歳の人口が転入し、40~49歳、およびゼロ~9歳の子どもが県内に転出している。
マンションが多い市なので、子どもの成長とともに、より広い面積の集合住宅や、戸建て住宅を求めて他の県内に引っ越すのだろう。いわばマイホーム第1ステップの街であり、永住傾向が弱いのかもしれない。
この傾向が続くと、川口市にはいつしか未婚者や子どものいない夫婦がたくさん残り、30~40年後には1人暮らしの高齢者ばかりになる危険性もあるのではないか。
所沢は「子育て世帯」に嫌われ、狹山に人口流出
次に、この5年で1538人の人口減少を見た所沢市はどうか。
転入超過人口は1037人だから、人口減少の要因は自然減、つまり高齢者の死亡によるものといえる。だが安心はできない。所沢市の場合、県内他市区町村からの転入が9740人、他市町村への転出が1万1708人。つまり、県内転入超過人口のマイナス、すなわち転出超過が1968人なのだ。しかも子育て世代、働き盛りの25~49歳の県内他市町村への転出超過人口が865人と多い。県内で人口を奪われているのである。
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