サバも「ナマ」で食べる福岡食文化の真実 食材のクオリティが他県人、外国人を吸引

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ナポリから運んだ石窯で疋田さんが焼いたマルゲリータ。チーズは濃厚なミルクのような味わいで、生地の焦げ目はまきの香りもした

実際の出店や運営は、フランチャイズ(FC)契約を結ぶ飲食店経営バルニバービ(大阪市)が担う。東京店から福岡店に移ってピザを焼く同社の疋田将也さん(29)はナポリのミケーレ本店で修業し、その味を忠実に再現。経営一族以外では初めて「ディプロマ」と呼ばれるピザ職人を指導できる「マエストロ」の資格まで取得した“免許皆伝”の人物だ。

「九州には縁もゆかりもない」という山梨県出身の疋田さんは、福岡に移って1年半。しみじみ思うのは「ここは料理人をひきつける街」ということ。

「新鮮な魚介類が東京の半値近くで手に入る。いい料理を安く提供できる」

豚骨ラーメンも「大好物になった」と語り、すっかり福岡がお気に入りの様子。ブラックホールに吸引された1人と言えるかもしれない。

疋田さんがつくるマルゲリータ。イタリアから空輸したフレッシュチーズを生地に載せる

 

ナポリから運び込んだ石窯で焼くマルゲリータ

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