ラグビーはそれほど好きじゃない?
楠木:この対談のテーマである「好き・嫌い」に戻って、あらためてお伺いしますが、これまでの経歴から、当然、ラグビーはお好きなんですよね。
中竹:それがですね……。正直に言うと、あまり好きじゃないんです(笑)。
楠木:そうなんですか? もともとラグビーを始めたきっかけは何だったのですか?
中竹:実家の前にラグビーのグラウンドがあって、そこでラグビースクールをやっていたのです。好き嫌い関係なく、自然と始めたのです。
楠木:スポーツは好きですか?
中竹:スポーツというよりも、身体を動かすことが好きです。ただし、勝負事は嫌いです。子どもの頃、勝負事で勝ったことがなかったからでしょうね。
楠木:では、なぜラグビーにのめり込んでいったのですか?
中竹:ラグビーというスポーツが、自分を生かせる場だったからだと思います。私は身長176センチで体重は76キロくらいで、選手時代もほぼ同じ体格でした。体格と しては特筆すべきものはなく、足もどちらかというと遅いほうです。でも、ラグビーというのは、そうしたハードウエアの性能が低くても、ソフトウエアで勝負ができるスポーツなのです。
楠木:というのは?
中竹:特に私のポジションだったフランカーというのは、ゲームの展開を読んで、危険なゾーンを守ったり、逆に突いたりして、チームに貢献できます。また、運動量である程度カバーできます。もっとも、本当のトップレベルではフランカーにもある程度のハードウエアの性能が求められるのですが、大学生レベルでは、私でもなんとかごまかせるのです。
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