会話でスベり知らずの人の「フォロー言葉」 ピンチを乗り切る3つのコツ
けれど、いまの私は「言わずに後悔するより、言って後悔する」をモットーとしています。「ここをつっこんで相手を怒らせたりしないかな」とか、「笑いを取りに行ってスベったらどうしよう」と思うことでも、言わないで後悔するくらいなら、言って失敗したほうがいいと思っているのです。
スベったらすかさず「フォロー言葉」
いまは以前ほど、失敗もスベることも怖くありません。というのも、私には「フォロー言葉」という強い味方があるからです。「フォロー言葉」とは文字どおり、言ってしまった言葉をフォローする言葉です。
たとえば、誰かを大げさに褒めたときに苦笑されたら、「あ、今、お世辞で言ってると思ってますね? 大丈夫です、お世辞は2割しか入れていませんよ」などとフォロー言葉を入れます。
もし自分が言った言葉を「○○さんのパクリ?」などと冷たくつっこまれたら「すみません、言葉のリサイクルをしがちでして」と言えば笑ってもらえます。
最初の言葉で空気がピリッとしても、こういったフォロー言葉を使えば、場は和やかになります。
また、プレゼンや会議、上司への提案など、緊張感のあるシーンや会食の場などで、場をあたためるちょっとしたジョークが求められるときって、ありませんか? 「何か気の利いたことを言わなくちゃ」と思っても、「スベったらどうしよう」という恐怖で言葉が出てこなくなるという人も多いのでは。
でも安心してください、スベっても大丈夫です。笑えなかった状況を逆手に取って、新しい笑いを生めばいいのです。落語家さんだって、噺(はなし)の途中で笑いが起きないときは「ここ、笑うところですよ」とか、「いま笑わないと、この先どこも笑うところないですよ」なんて言いますよね。
そう、むしろ、スベったあとがチャンスです!
以前、ロケ中に私のジョークがスベってしまったことがあるのですが、そのときすかさず、「ロケでこんな静寂、訪れますかね」「空調の音しか聞こえませんね」と言ってみたら、ドッと笑いが起きて場が和みました。
もしもそんなフォロー言葉すらスベッた場合には、ボソッと小さな声で「おスベり選手権の優勝候補ですね」と言ってみたり、隣にいる後輩に「これがスベるということなんだよ」と巻き込んでしまうことで、笑えるようにします。こんなふうにたとえスベったとしても2段階でフォローできると思えば、かなり心に余裕が生まれるでしょう。
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