「虫歯の放置」が引き起こす意外な重病の恐怖 顎骨炎は重症化すると最悪は命にかかわる
顎骨炎(骨髄炎)の症状としては次のようなものが挙げられます。
顎骨炎(骨髄炎)の症状とは
1.強い痛み・腫れ
歯が原因で起こっている場合、原因歯の痛みやかんだ時の痛みに加えて、周囲の歯にも痛みが出てきます。また、歯茎の粘膜や周囲の皮膚が熱を持ち、赤くなって腫れ上がることでさらに痛みが強くなります。ただし、骨髄炎のように内部に炎症の中心がある場合には、赤みや腫れがはっきりと出ないこともあります。
2.顎下リンパ節の腫れ
あごの下のリンパ節が腫れてきます。
3.歯の動揺
原因となる歯はもちろんのこと、その周囲の歯にも動揺が起こってくることがあります。
4.つばを飲み込むと痛い
奥歯が炎症の原因となっている場合、つばを飲み込むだけで痛みを感じることがあります。
5.口があまり開かなくなる
奥歯が原因の場合、口があまり開かなくなってくることがあります。
6.熱・倦怠感・食欲不振
全身的にも症状が現れ、高熱や倦怠感、食欲不振が現れてきます。
7.下唇の感覚のマヒ
あごの骨の内部に炎症がある骨髄炎では、下唇の感覚がマヒすることもあります。
顎骨炎は悪化すると重症化し、上あごの場合は目や脳へ、下あごの場合は舌下や扁桃、首、前胸部にまで炎症が波及することがあります。また、この状態に気づかず放置していると、炎症を起こしている細菌が血液中に入り込んで増殖し、全身に感染が広がってしまう「敗血症(はいけつしょう)」を起こして、命にかかわる状態になることもあります。特に糖尿病などで免疫力が低下している人においては、このような状況が起こりやすくなるため、注意が必要です。
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