両国高校、すごい進学率を支える英語の秘密 「3つのコツ」でスピーキングが得意になる
まずは、英文を読みながら、その内容にリアクションしてみる「1人リアクション」に挑戦してみましょう。たとえば、リオオリンピックに関するこんな記事を読んだとしましょう。
Japan won 41 medals: 12 golds, 8 silvers and 21 bronzes.(日本は41個のメダル――金12、銀8、銅21――を獲得しました)
この記事に対して、「Wow, 41 medals!?(わあ、メダル41個!?)」と繰り返してみたり、「Amazing!(すごい!)」「Fantastic!(すばらしい!)」などと、感想を言ってみたりするのです。初めは自分のペースでできるリーディング素材を使うのがおすすめです。慣れてきたら、リスニング素材でも挑戦してみるといいでしょう。
リアクションに慣れてきたら、今度は話し手の役です。英語で読んだり聞いたりしたことを、誰かに「こんなことがあったんだって」「こんなこと知ってた?」と伝えるつもりで話してみるのです。仕入れた情報を言葉で伝える練習ですから、文章を見ないで話すのがポイントです。
正確に伝えようとするよりも
コツは、正確に伝えようとするよりも「自分の知っている言葉」を使うこと。たとえば、こんな文を読んだとしましょう。
Astronaut Onishi has been doing maintenance work on the ISS and conducting scientific experiments that can only be done in space.(大西宇宙飛行士は、国際宇宙ステーションのメンテナンス作業と、宇宙でしかできない科学実験を行っている)
読み終えていざ話そうとしたときに、「astronaut(宇宙飛行士)」や「experiment(実験)」といった単語が出てこなかったり、どのような言い回しだったか忘れていたりしたとしても、「Mr. Onishi is in the space now and he is doing some research.(大西さんはいま宇宙にいて、研究をしている)」などと、自分が使える単語や言い回しに言い換えればよいのです。
日本語の場合でも、ニュースを聞いて、聞いたとおりに言い直せるかというと、難しいものです。日本語でできないことを英語でしようと思っても、無理があります。
さらに慣れてきたら、「1人ディスカッション」に進みましょう。1人4役で「テーマを投げかける役」「意見を言う役」「意見を復唱したり質問したりして話を深める役」「相づちをうったりリアクションをしたりする役」を行います。実際にあったシチュエーションや、実際に起こりそうな事態を「あのときこう言えばよかった」「こんな場合にはこう言おう」と思い浮かべながら行うと、なお効果的です。会話力の向上に絶大な効果があるので、ぜひ試してみてください。
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