焼き肉を一段おいしく食べる「焼き方」の心得 火とペースを知り尽くせば「奉行」になれる

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個人差はありますが、そのほうがおいしく感じるといわれることが多く、休ませた肉で、別の味わいを楽しむことができます。1分が目安ですが、1分以上休ませると、逆に冷めて硬くなります。焼き肉奉行としては、1分を見極めて、提供したいものです。焼いてすぐ食べるのと、休ませた肉を食べる。一度、試してみてください。

網交換のタイミングを見極める

網交換は味を変えるときに申し出ましょう

肉を焼いていると網や鉄板に黒い焦げがこびりつき、苦みのもとになる状況に陥ることがあります。通常、肉を焼くだけでも陥るので、タレ肉を焼くときにはより焦げやすくなります。

味を変えるとき、つまり、タレ→塩、塩→タレに変わるときは必ず、網交換を申し出ましょう。網交換前は参加メンバーにも事前に伝えておくほうがスムーズです。「この肉が焼き終わったら網を交換する」と宣言をしておくと、他のメンバーから余計な肉をのせられることもなくスピーディに交換できます。網交換後は、すぐに肉を焼きに入ってはいけません。火が網や鉄板になじんでから肉焼きに入りましょう。

慌てず騒がず、火だるま肉にはアイスで対処

七輪や鉄板から炎が上がったらどう対処するのか

焼き肉奉行といえど、たまには失敗もあります。数名で焼き肉店を訪問し、最終的に割り勘で同額を支払うのに、自分ばかりが焼き方を期待されるあまり、会話もろくにできずに焼き方に徹しなければいけない状況があります。

そんな油断した状況のときに限って、七輪や鉄板から炎が上がり、燃え盛る炎に肉が包まれる、フランベされたような状態になることがあります。特にサシの入った部位、脂の多いホルモン系の部位を焼いたときに、起こります。

こんなときは慌てず騒がず、炎に包まれ、火だるまになっている肉の鎮火に向けて対処しましょう。水割りの氷や、グラスに入った氷を速やかに網や鉄板に置き、冷静に対処します。冷静な対処で、焼き肉奉行としての株がさらに上がります。

焼き肉店を訪問した際、部位によって、赤身、サシの入った部位の見た目自体は理解できるものの、焼き方が難しい場合があります。折角の極上肉も遠慮の塊の攻防が生み出すお肉を炭化させたほろ苦い思い出は、多くの方が経験しています。そんなときは場をリードできる焼き肉奉行を誘い、極上の肉を極上に仕上げられる奉行の手に託して食べてみてください。焼き肉が一味違ってくるはずです。その際は、焼き肉奉行をねぎらうことも忘れずに。

小関 尚紀 リーマン作家/MBA

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こせき なおき / Naoki Koseki

1970年、大阪府生まれ。サラリーマン作家。筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程後期中退。早稲田大学大学院ビジネススクール修了(アジア太平洋研究科修士課程国際経営学専攻/東出浩教ゼミ)経営学修士。修士論文は『キャラクター選好プロセスモデルの探索的研究』 現在、都内企業に勤務しながら作家としての活動を行う。
 

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