大人女子がハマる「第3バーガー」とは何か? 価格や調理法に特徴、全国100店を目指す

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こうした懸念に対し、U&Cは「一部の調理を機械化することで人件費を抑えている」と説明する。ミンチ加工機や成形機を導入することで、生産効率化を進め、1店当たりの社員数をおよそ3人、パートなどのスタッフ数もおよそ10人程度と少人数体制で店舗を運営している。

また、単価の安い商品から高い商品まで幅広く扱うことで、商品ミックスにより一顧客当たりの単価が高くなる。これらにより、店舗採算が確保されるという。

現在都内で4店舗、全国100店舗を目指す

店内は木目調のテーブルやイスを配した、落ち着いた雰囲気(撮影:梅谷秀司)

サードバーガーは現在4店舗と、チェーン店としてはまだまだ小粒。U&Cは中期的に全国100店舗体制を目指す。すべて直営方式で出店する方針だ。

折しも、U&Cは2月23日に東証マザーズへの上場を計画している。上場時の調達資金は、同社の主力業態である鶏料理居酒屋「てけてけ」の店舗拡大投資に当面充当する予定であるものの、いずれはサードバーガーの拡大戦略にも資金投入されるであろう。

店舗網拡大に対して、独自の「食材店内加工」方式がどこまで機能するのか。全国展開ともなると地域ごとに違ったニーズがあり、商品構成や接客サービスなどに細やかなコントロールが求められる。商品開発や人材教育面の強化が迫られるであろう。

成長期に突入する企業やブランドが必ずと言っていいほど直面する課題である。U&C、そしてサードバーガーは待ち受ける試練を乗り越えることができるか。第3世代形成への道のりは始まったばかりだ。

梅咲 恵司 東洋経済 記者

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うめさき けいじ / Keiji Umesaki

ゼネコン・建設業界を担当。過去に小売り、不動産、精密業界などを担当。『週刊東洋経済』臨時増刊号「名古屋臨増2017年版」編集長。著書に『百貨店・デパート興亡史』(イースト・プレス)。

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