大人女子がハマる「第3バーガー」とは何か? 価格や調理法に特徴、全国100店を目指す

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店内で調理することでおいしさの向上を図っている(撮影:梅谷秀司)

他チェーンはセントラルキッチン(一カ所で集中的に調理する方式)を採用するケースがほとんど。この際、「2フローズン」制、つまり輸入の際に冷凍され、国内で解凍してミンチ加工され、そして再び冷凍されて各店舗に運ばれるのが一般的だ。効率的だが、冷凍すると肉のうま味成分がどうしても抜けてしまう弱点がある。

これに対して、サードバーガーはそれぞれの店舗内で調理をする「食材店内加工」方式を採用する。牛肉は100%オーストラリア産を使用しているが、冷凍ものではなくてチルド状(生のまま冷蔵する)のものを毎日仕入れる。温度管理をし、冷凍しないで輸入した牛肉ブロックを店内でミンチし、それをパティに加工する。これにより、脂が抜けずジューシーさを維持している。

パン生地も各店舗で発酵して、毎日2~3回焼き上げる。ほどよい歯応えと甘みがあり、「パンだけ売ってほしい」という客もいるほど。レタスや小松菜などの野菜もすべて国産で、農家に出向いて厳選したものを使用している。このような独自の調理システムを採用することで、塩とコショウをベースにしたシンプルな味付けながら、肉のジューシーさや野菜の素材のうま味を味わえる商品として提供できるのだ。

気になる採算性は?

ハンバーガーだけでなく、スムージー(凍らせた果物や野菜をミキサーでジュースにした商品)も人気メニューの一つ。客から注文が入ってから野菜と果物をミキサーにかける。看板商品の「the 3rd スムージー」はカルシウムが多く取れる小松菜に、リンゴやバナナがミックスされている。腹持ちがよいこともあり、「スムージーだけをテイクアウトして、朝食代わりにするお客もいる」とU&Cは説明する。

ハンバーガーもスムージーも食材店内加工により独自の商品を展開できているが、それは裏返せば、調理に非常に手間がかかるということ。また、青山や六本木などの飲食店にとって人気のエリアに出店していることを考えると、賃料も低くはないだろう。店舗採算は確保できているのか気になるところだ。

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