「だらだら過ごす夜」の罪悪感と決別する方法 2浪目の受験生が編み出した朝勉強の極意

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当時を振り返ってみると、遠回りしながらも大学に合格できたカギは、「あれも!これも!」を卒業し、1日の時間の中に“余白”をつくったことにあるのだと思います。早起き勉強を始めてから、私がやめたことは2つ。

① 家で勉強すること
 ② 夜中まで机にかじりつくこと

まず、勉強するのは予備校の自習室で、と決めました。受験生なのに家で勉強しないなんて、と思われる方がいるかもしれませんが、自習室で朝から集中して勉強する代わりに、家はリラックスする場にしようと思ったのです。家でのんびり過ごしてリフレッシュできれば、早起きしてまた頑張るための英気を養うことができます。

そして2つ目が、夜中までずっと机にかじりついて勉強すること。夜中に勉強をしていると、時間が無限にあるような気がしてしまいます。しかし、実際にやってみると、長く机に向かっていても、本当に勉強できている時間はわずかであることに気づきました。脱線して勉強には関係ない時間を過ごしていても、机に向かっているだけで勉強している気になっていたのです。当然ですが、夜通し机の前にいても、ただそこにいるだけでは意味がないのです。

朝勉強を効率的に行うコツ

かといって、早起きすればどんなことでも効率的に進む、というわけではありません。教科書や参考書をひたすら読む、暗記をぶつぶつ繰り返す、といった単調な詰め込み作業は、眠くなってしまうのでおすすめしません。

朝は、しっかり手を動かし頭を動かす、創造的な作業が伴う勉強をするようにしましょう。眠っている間に前日までの未整理の記憶が整理されるので、朝は脳がクリアな状態。クリエーティブな作業に適したせっかくの時間を、いつでもできる単調作業を繰り返すのに使ってしまうのはもったいない話です。

私の場合、受験勉強のときも、趣味の資格試験勉強のときも、朝の時間を「オリジナル受験ノート」作成の時間に充てていました。教科書を基に、問題集を自分で作るのです。自分で考えて問題集を作るのは、いい頭の体操になります。頭をフル回転させるため、眠くなることもなくなります。具体的には次の2つを行っていました。

1.教科書の文章を自分なりに簡潔にまとめる(まとめる作業で頭を使う)。

2.まとめた文章の中で、覚えなければいけない単語を虫食い状態にする(覚えたい単語を赤でマーキングして、赤い透明シートを乗せると見えなくなるようにする)。

教科書をまとめるのは、箇条書きでもOKです。自分なりにまとめる行程で、内容を1度かみ砕くことができるので、ただ暗記するよりも頭に入ってきます。

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