2800万を数日でゼロにしかけた株投資の罠 慢心、油断、没頭が5つのリスクを招いた

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はっきり言って、考えられないくらいの初歩的なミスを連発しています。大きく5つのポイントで説明できます。

1. 直前の2回の成功で自信過剰になりトレードが雑になっている

最大の過ちがこれです。

それまで、まがいなりにも私が投資家としてそれなりに利益を出してきたのは、つねに基本を忘れない冷静な投資をしてきたからです。当時の私は連続して大儲けしたことで自信過剰になり、何をやっても儲かるとすら思っていたのです。そして、トレードが雑になっていました。これではプロと同じ条件で戦う株式投資で勝てるはずありません。

「卵は1つのかごに入れるな」

2.リスク管理の欠如による1銘柄集中投資

株式投資の書籍には、大抵リスク分散について書かれています。あるいは、昔から「卵は1つのかごに入れるな」という格言もあります。やり直しがきく投資初期ならまだしも、ある程度資産が増えてきてから1銘柄集中投資するというのは非常にリスクの高い投資です。

もし、その銘柄が倒産したら全資産を失うわけですし、私は信用二階建て取引をしていましたので当然破産することになります。

3.信用取引の引っ張りすぎ

信用取引というのは、証券会社から借金をして株を買うということですので、基本的に短期投資用です。基本的に長期間引っ張らないものなのです。

私は、短期的な急騰予想を外した時点で、信用取引分だけでも売却すべきでした。しかし、自分の予想した材料が延期されただけでいずれ来ることに変わりないという自分本位な予想により信用取引のポジションを引っ張りました。引っ張った分ハイリスクな状態を維持するわけで、もしその間に何かがあれば非常に危険です。そして、私はその危険な状態でいる間に、東日本大震災という事件をまたぐことになりました。

次ページ後からチャートを見てわかったこと
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