ダイエットの真実をどれだけ知っていますか この蘊蓄100章に「痩せる知恵」がある

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21. そこで彼は一日4回の食事において小麦粉、砂糖を排除。タンパク質、野菜、果物、辛口ワインを摂取した

22. 牛乳、バター、肉もOKとしたが、この方法で毎週500gずつ痩せはじめ、最終的には20キログラム以上の減量に成功

23. 炭水化物を制限して肉食を推奨するこの「バンティング式ダイエット」はのちの糖質制限ダイエットに通じる

24. 日本でダイエットが意識されはじめたのは、戦後1950年代に入ってからである

25. 高度経済成長によって日本人の食生活が豊かになると、日ごろの暴飲暴食から肥満に悩む人が増え始めた

まず人気となったのは、フィンランド発祥のサウナ風呂(写真:CandyBox Images / PIXTA)

26. まず人気となったのは「サウナ」である。1951年、日本で初めてサウナを併設した「東京温泉」が銀座で開業

27. フィンランド発祥のサウナ風呂は、汗をかくことで新陳代謝を高め、脂肪の燃焼を促進すると考えられていた

28. しかし当時は汗をかいたらビールで水分補給する人も多く、痩身効果はなかなか得られなかったという

きっかけは「ミニの女王」

29. 1960年代に入ると、肌を露出するファッションの流行もあり若い女性たちもダイエットに動きはじめる

30. そのきっかけとなったのが、1967年に来日した英国人モデル「ツィッギー」の存在である

31. 彼女は小枝のように細い手足が印象的で「ミニスカートの女王」とも呼ばれた1960年代のファッションアイコン

32. 日本の女性たちはそのスレンダーな体型に憧れ、過激なダイエットや、やせ薬に手を出すようになっていく

33. その過激ダイエットの反動から、1970年代に入ると健康的に痩身する自宅用健康器具がブームとなる

34. 1975年フランク・アジャゴシが開発し、豊胸・美脚・痩身をうたった健康器具「スタイリー」が大ヒット

35. リクライニングチェアのようなデザインで運動をサポートする器具だが、商品名を歌うCMも印象的だった

36. 人気を分けたのが室内でランニングできるベルトコンベア状のモーター式踏み台「ルームランナー」だ

37. 1978年に登場したこの商品は、作家・野坂昭如がテレビCMに出演したことで日本中の家庭に広まっていく

38. 「紅茶きのこ」はきのことは関係なく、特殊な微生物でできたゲル状の塊を砂糖とともに紅茶で漬けたもの

39. そのまま2週間寝かせて発酵した培養液を飲む紅茶きのこダイエットが流行したが痩せる科学的根拠はない

40. この頃、150万部を売り上げたのが歌手・弘田三枝子のダイエット本『絶対やせるミコのカロリーBOOK』だ

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