こだわる人向け「保温しない炊飯器」が新しい 人気バーミキュラは数カ月待ち

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保温機能非搭載炊飯器の火付け役とも言える「バーミキュラ ライスポット」(写真:愛知ドビー提供)

家庭に欠かせない家電のひとつとして、大手家電メーカーがおいしさの追求を続けているのが炊飯器だ。自動的にご飯が炊ける「電気炊飯器」が登場してから60年以上、マイコン制御やIH加熱、圧力炊飯と、ご飯をよりおいしく炊くための進化を続けてきた。2017年、そんな炊飯器市場に新しい潮流が訪れている。それが「保温機能を搭載しない」炊飯器だ。

これには、一般的な炊飯器を使っている人の中にも、保温機能を使わないという人が一定数いることが理由としてある。最新の最高級炊飯器には、ご飯の劣化を抑えながら長期間保温できるモデルも登場しているが、多くの炊飯器では保温するよりも炊きたてのご飯を冷凍保存して、食べるときに都度解凍したほうがおいしいためだ。保温ご飯特有のにおいが苦手という人もいる。そこで注目の非保温系炊飯器を紹介しよう。

単身者に最適のIHヒーター分離型炊飯器

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保温機能を搭載しない新トレンドの炊飯器として最初に紹介するのが、アイリスオーヤマの「銘柄量り炊き RC-IA30」(実勢価格1万9000円前後)だ。3合炊きの炊飯器で、より高火力でご飯を炊けるIH炊飯に対応。重量センサーを搭載し、1合、2合といったぴったりの量のお米ではなくても、水の量を量りながら最適の水分量で炊けるのが特長。また、6種類の銘柄炊き分けにも対応し、お米の個性を引き出すことが可能だ。

「銘柄量り炊き RC-IA30」(写真:アイリスオーヤマ提供)

この炊飯器が面白いのが、本体の下部にあるIHヒーター部とおひつ部が取り外せること。このため、ご飯が炊き上がったら、おひつを外して、IHヒーターでおかずを調理するといった使い方ができる。IHヒーターを取り外すと保温機能は使えなくなる。

IHヒーター部は、最大1000ワットの火力に対応し、5段階の火力調整が可能。5段階の油温調整ができる揚げ物調理機能も搭載している。また、炊飯後2時間は約70度を保つため、IHヒーターでおかずを調理した後でも、温かいご飯が食べられる。

おひつ部だけでの保温機能を省くことで、2万円を割る低価格とIHヒーターとしても使える利便性を兼ね備えているのだ。

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