日本で限定10台!フェラーリ「J50」の正体 少量生産の特別仕様はすでに完売済み
──ではJ50の場合は?
「このJ50は、1年半前の2015年に7月にプロジェクトがスタートしました。日本上陸50周年を祝うのにロゴのデザインをして、どうするどうすると社内で話し合って、そうフォーリ・セリエをやろうと。そして、コンセプトをつくって、日本のカスタマーに見せました。
最終的なデザインは期待以上でした。気絶するほどステキでした。誰がスペシャルだと信じるでしょう、というぐらい完成度が高かったのです。シャシーは488スパイダーのシャシーです。でもデザインはまったく異なります。アプロートしてはワンオフと同じで、すでにあるシャシーを使って、クライアントと一緒に最終的なデザインを決めるのです」
──フォーリ・セリエはフェラーリにとってどれぐらいの重要性がありますか?
「正直に言って、この種のクルマは非常に複雑です。通常の量産モデルと異なるのは新しいシャシー、新しいエンジンを開発しないことですが、でもデザインはまったく異なるので時間の投資は莫大なものになります。さらに重要なことは、ビスポークですから、10人のカスタマーを見つけて、最終的な仕上げの決断をしてもらわないといけないことです」
「J50」の次は?
──この種のスペシャルエディションは継続しますか?
「ええ、われわれの戦略にすでに入っていて、J50の次を考えています。2年後にね」
──Cナントカになる?
「そうかもしれません(笑)。可能性は3つあって、2年後の2018年にどうするか、そろそろ決めなければなりません」
――デザイン部門は忙しいですね。
「ものすごく忙しい。ワンオフで忙しいし、フォーリ・セリエでも忙しい。ワンオフは2020年まで予定が詰まっています。もしワンオフの新しい顧客が現れれば、完成は2021年になる。顧客リストはすごく長くなっている」
――価格の方針は?
「価格はワンオフで250万ユーロからです。普通は顧客がマラネロに来てつくります。J50は220万から250万ユーロです」
――顧客を見つけるのは簡単ですか?
「ベリー・イージーです。この種のクルマはイノベイティブで、デザインは非常に新しいからすぐに飛びつきます。J50の場合は、われわれのデザインチームがプレゼンのために3回日本に来ました。最初はコンセプト、次がレイアウトを見せるため、それから最終的な仕様を決めるためです。ボディカラー、インテリアのカラー、トリムもそれぞれのカスタマーがパーソナライズします」