日本で限定10台!フェラーリ「J50」の正体 少量生産の特別仕様はすでに完売済み

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第2弾は同じく14年に発表された北米上陸60周年記念モデルのF60である。フロントにV12を搭載するF12ベースのこれは限定10台で、およそ200万ドルという高額にもかかわらず、あっという間に売り切れた。

フェラーリ社のコマーシャル&マーケティング部門を担当するエンリコ・ガリエラ氏によると、フォーリ・セリエの始まったばかりの歴史はこんな風にまとめられる。

「(2016年から遡ること)5年前にピニンファリーナが来て、プロトタイプを見せました。セルジオという車です」

セルジオの公の発表は2013年のジュネーブショーだったけれど、社内では2011年に、少なくともコンセプトが完成していたということだろう。

「彼ら(ピニンファリーナ)がこうたずねてきたのです。これは非常にナイスなクルマだから少量生産しませんか、と。それで6台つくり、6人の顧客の手に渡りました。その時に、この種のコンセプトの希望者リストが長くなる、つまり欲しい人がたくさんいることがわかったのです。この追加的なシリーズ、『フォーリ・セリエ』は……」

とてもスペシャルなクルマ

──フォーリ・セリエとはどういう意味ですか?

「フォーリ・セリエとは、スポーツカーのイタリア的な呼び方です。辞書的には『アウト・オブ・シリーズ』という意味ですが、イタリア人にとっては何か特別な、ナイス・カーということを意味します。フォーリはアウト、セリエはシリーズです。でも、もし60年代のイタリアに来たら、フォーリ・セリエといえば、スポーティで、とてもスペシャルなクルマのことです。で、2年前に北米マーケット向けにF60というモデルを出しました。10台だけで、およそ200万ドルです」

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